福島の原発事故処理の現在と将来を楽観視している専門家は世界で皆無ではないでしょうか。 1985年のノーベル賞を貰ったヘレン・カルデイコット博士は次のコメントを最近出した。 1、東電は氷の壁を造って汚染水が海に流れ込むのを防ごうと試みているが、馬鹿げた考えだ。今後少なくとも100年は続くのに電気代だけ考えても正しい策とは言えない。 2、東電はチェルノブイリを克服したロシアか米国の会社ベクテルのどちらかに指導を乞うべきなのに何故かしない。不思議だ。 3、東電は日に300~400トンの汚染水を太平洋に棄てている。しかし、東電は深刻な脅威とはならない範囲だと豪語している。放射能が水で薄まるとでも考えているようだ。しかし、それは間違い。生態系に濃縮されていくと考えるべきだ。濃縮される脅威に取り組むべきなのだ。 私は努めて東電の廃炉記者会見を見ている。廃炉費が国民が負担することになったせいか、 イ。のんびり、悠長。緊迫感なし。 ロ。報告内容に隠し事が多すぎる。 という感じを抱いています。本来は国民に向かって逆の対応にならねばならのにそうなっていません。 責任不在が一般化した国で再稼働なんて通常の神経であれば恥ずかしくって言いだせないと思いますね。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
福島の原発事故処理の現在と将来を楽観視している専門家は世界で皆無ではないでしょうか。
1985年のノーベル賞を貰ったヘレン・カルデイコット博士は次のコメントを最近出した。
1、東電は氷の壁を造って汚染水が海に流れ込むのを防ごうと試みているが、馬鹿げた考えだ。今後少なくとも100年は続くのに電気代だけ考えても正しい策とは言えない。
2、東電はチェルノブイリを克服したロシアか米国の会社ベクテルのどちらかに指導を乞うべきなのに何故かしない。不思議だ。
3、東電は日に300~400トンの汚染水を太平洋に棄てている。しかし、東電は深刻な脅威とはならない範囲だと豪語している。放射能が水で薄まるとでも考えているようだ。しかし、それは間違い。生態系に濃縮されていくと考えるべきだ。濃縮される脅威に取り組むべきなのだ。
私は努めて東電の廃炉記者会見を見ている。廃炉費が国民が負担することになったせいか、
イ。のんびり、悠長。緊迫感なし。
ロ。報告内容に隠し事が多すぎる。
という感じを抱いています。本来は国民に向かって逆の対応にならねばならのにそうなっていません。
責任不在が一般化した国で再稼働なんて通常の神経であれば恥ずかしくって言いだせないと思いますね。