経済的取り決めの際に人権条項を入れるのは、開発途上国や新興国に対し、EUが民主化を迫る道具として使うものである。EUは今や日本をそのようなカテゴリーの国とみなし始めている。
5月6日付時事通信通信は次を報じた。
「欧州連合(EU)と日本が、貿易自由化に向けた経済連携協定(EPA)と同時並行で締結交渉を行っている戦略的パートナーシップ協定(SPA)に、日本で人権侵害や民主主義に反する事態が起きた場合、EPAを停止できるとの「人権条項」を設けるようEUが主張していることが5日、分かった。
経済的利益と引き換えに民主化を迫るのは、開発途上国や新興国に対するEUの基本戦略。EUは日本で死刑が執行されるたびに「死刑は残酷で非人道的だ」と批判する声明を発表している。
日本に人権条項をのませておけば、EUが将来中国とFTA交渉を行う場合、人権条項の要求を通しやすくなるとの思惑もあるようだ。」
確
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コメント
ヨーロッパ云々は別にして、我々高齢者と現在の若い人に大きな差があるのは、外で悪ガキ同士で遊んだ経験があるかないかの差である。現在は、喧嘩をすること、喧嘩をする機会というか、喧嘩が社会的に認知されていないといえます。子供たちの喧嘩をたまに見ることがあるが、あっても噛みつくなど凡そ喧嘩とは程遠い陰湿な争いになっています。我々などの場合は、相撲をして強いものが強いことになって序列づけされていたように記憶しています。殴り合いなどはあまり見かけなかった。強い人弱い人がはっきりするが、弱い人をいじめるなど絶対にないし、弱い人を自然にかばいあう風土が形成されていたようでした。現在の安倍総理はじめ指導者は喧嘩の仕方も知らない、したがって議論することを知らない。日本の国益がすべて正しい。己の主張はすべて正しいとなって、お互いの主張を認め合って議論する粘り強さが欠けることになる。たとえば、漁船がぶつかってくれば、こちらも逃げないでぶつかればよいのです。ブツカリッコの喧嘩をすればいいのです。ぶつかり合いの喧嘩を逃げては、正常な議論会話に進まないことを明記してほしいのですが、理解できないでしょう。
まあ日本人は自分が正しいと主張するようなことはあんまりしない国民だからね。他の国はほとんどが自己中心的で、自分が絶対に正しく相手が悪いというのが普通だよ。良い例が我こそ先進国と思っている西欧諸国がいろんなことで世界諸国のランキングを飽きもせず毎年発表しては喜んでいる。何のためにやっているのかね。天にまします神が褒美でもくれると思っているのかね。よその国の人間がどんな風に生きようが、自分たちにとってみればどうでもいいことだろう。要は自分たちが一番いいと思いたいというだけのこと。まあ、人間も他の動物とおんなじで、他の動物、魚を殺しては彼らの死骸を食べ、何かと言えばどうでもいいことでお互いに恐ろしがり、憎みあって殺し合うのさ。それだけのこと。先進国っていったって大した違いはない。日本の女性の進出が遅れているって。それがどうしたって言いたいね。日本の女性ほど良いとこどりして生活を楽しんでいるグループは世界でも珍しいと思うよ。どうせどこの国の男も女も、少しばかりのあいだ、楽しんだり、苦しんだりして、死ぬまでのあいだ、生きているだけだよ。すべて無意味さ。
結局、こういうヨーロッパからの情報が気になる孫崎さんという人の心理状態は、外交官という職業人の職業病なんでしょうね。職業がら厭でも外国人と会い、常に彼我を比較をせざるを得ない人間の心の病というわけ。普通の人間にその病を移そうとしていると思えばいい。気の毒に。