私は防衛大学校時代、学生に次のように述べていました。

「私の授業を熱心に聞いて、自衛隊の中で偉くなれるとは思わない。

 自ら考えることが出来る自衛隊員は邪魔だ。忠実に物事を実施してくれる人が自衛隊の幹部になっていくであろう。

 しかし、貴方達は多くの日本人とは違うのだ。

 上の方針が間違っていれば、自らが死ななきゃならない職にある。

 そして貴方達の判断で部下の人が命を失う職にある。

 死を覚悟しなければならない職である。

 そしたら、戦場で死ぬ前に、死を賭して、“死にゆかせる政策は間違っている”と発言してみろ。

 そういう人間は多分、組織で外されていくだろう。

 ここからが、貴方達の仕事だ。

 貴方達は発言は出来ないかもしれない。

 しかし、その人を守ってやること位、みんなで一致すれば出来るのだ。

 せめてそれ位はやってくれ。」

 そしてどうもその時代がきているようだ。

 石破茂幹事