私は防衛大学校時代、学生に次のように述べていました。
「私の授業を熱心に聞いて、自衛隊の中で偉くなれるとは思わない。
自ら考えることが出来る自衛隊員は邪魔だ。忠実に物事を実施してくれる人が自衛隊の幹部になっていくであろう。
しかし、貴方達は多くの日本人とは違うのだ。
上の方針が間違っていれば、自らが死ななきゃならない職にある。
そして貴方達の判断で部下の人が命を失う職にある。
死を覚悟しなければならない職である。
そしたら、戦場で死ぬ前に、死を賭して、“死にゆかせる政策は間違っている”と発言してみろ。
そういう人間は多分、組織で外されていくだろう。
ここからが、貴方達の仕事だ。
貴方達は発言は出来ないかもしれない。
しかし、その人を守ってやること位、みんなで一致すれば出来るのだ。
せめてそれ位はやってくれ。」
そしてどうもその時代がきているようだ。
石破茂幹事
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コメント
尖閣の問題から、すべての政治問題が派生しているので、孫崎さんの「小説外務省」を早く読んでみたい。
ただ、はっきりしていることは、米国との話し合いが十分なされないままに、日米安保条約を過信して、「棚上げ」を放棄し、領土主張したがために、特定秘密保護法、集団的自衛権などの法律が制定、あるいは制定せざるを得なくなっています。石破幹事長がいまさら、自衛隊が死ぬことを提起したのは、どういうことか。多分、米国が対応してくれると考えていたのが、米国は領土問題に係わらないと発言しているし、具体的に、クリミア共和国では、米国は軍事行動を起こそうとしていないので、慌てているのでしょう。また、政府が米国に尖閣で日本を助けてくれるかと問合せをしたということでしょう。
それにしても、尖閣問題は、日本を別次元に導き出しているように思えてならない。戦略なき米国依存脱皮のつけは大きいといえます。
人が命をかけて守らなければならないことはそうそうあるものではない。誰のため、何のために命をかけるのか。よ-く考えなければならない。アメリカの傭兵として死ぬようなことがあったら、それは誰のためだったのか、自衛隊の方々は考えたことがあるのだろうか。何のことはない、アメリカの覇権主義、軍需産業利権のためであり、アメリカのポチである安倍晋三の個人的な権力維持のためである。自衛隊員だったら、国家国民のため命をかける時があると言われれば、そうかもしれないし、自衛隊員もそう覚悟ができているのだろう。しかし、よ-く考えてほしい。人の命は、自衛隊員だろうが一般国民だろうが同じく大切なものなのである。なぜそこに気づかないのだろうか。自衛隊員だから命が亡くなっても仕方がないなどというのは、権力者が考えた権力維持のための都合のよい考え方なのである。人の命は誰であろうとひとしく尊重されなければならないものである。自衛隊員の方々は、誰のために、何のために命をかけるのかよ-く考えてほしい。家族のため、愛する人のために命をかけることがあっても、大義名分のない国外での戦争に命をかけることは無駄であり、恥でもある。命をかけるところが違うんじゃないかとなぜ疑問を持たないのだろう。
孫崎さんのおっしゃるとおりだと思います。マスコミは集団的自衛権を手続き論ばかりに終始してますすが、国民的に考えないといけないのは自衛官が死ぬということです。そしてそれでもあなたは良いのか、ということだと思います。
例えば日本がどこかの国から攻撃されて火の海になって、それを止めるために戦って死ぬのと、攻撃されてもいないのに(場合によっては友好国)米国に付き合って戦って死ぬのは全然違う。
しかも米兵だって死にたくないはずで属国である日本に酷な仕事が押し付けられる可能性すらあると思います。(欧州は対等な同盟関係だからまだ良い)
とにかく止めないと大変なことになると思います。
(ID:18367902)
石破幹事長は、「自衛隊員が死ぬことを政治家は覚悟しなければ」言っているが、一方、政府が米国に「尖閣問題で、本当に最後まで日本を守ってくれるのか」と、確認をしている。
現在の政府自民党は何を考えているのであろうか。まったく自立できていない。日本の恥をさらしているような状況をなんと心得ているのであろうか。自衛隊員には、戦争で死ぬ可能性を提示して、一方自分たち政府は、米国に「最後まで自分を見捨てないでくれ」と命乞いをしているようなものである。しかし、現在の政府、官僚などは、日本がどうなるかより保身を先に考えるというような考えられないような発想が、恥ずかしげもなくしゃしゃり出ている時代である。何か、親に生活を頼り切り、最後まで面倒を見てくれと頼んでいるような姿がダブります。「男なら、男らしくしろ」と言いたい。