124日付・読売社説は「都知事選告示 東京の課題を幅広く論じよ」の社説を掲げた。読売新聞の社説は他の新聞に比して論理の飛躍があり、詭弁の羅列の傾向が強いが、今回も酷い。幾つかの論点を見てみたい。
「争点に浮上してきたのが、原子力発電所の問題だ。出馬を後押しした小泉元首相とともに、細川氏が「即原発ゼロ」を掲げたことで、耳目を集めている。宇都宮氏も「脱原発」を公約としている。 舛添氏は、「中長期的に原発に依存しない社会を構築していく」と訴えている。」
 
小泉元首相・細川氏の「即原発ゼロ」と、舛添氏の「中長期的に原発に依存しない社会を構築していく」とをほとんど同じ脱原発のカテゴリーに入れているようであるが全く異質である。小泉元首相・細川氏の「即原発ゼロ」は再稼働に反対である。「中長期的に原発に依存しない社会」とは「短期的に原発の稼働は容認する」含みを持っている。桝添氏は「再稼働は原子力規制委