今、日本の政治では、原発の再稼働、TPPへの参加、秘密保護法、集団的自衛権、普天間基地の辺野古移転等様々な問題を抱えている。
私はこの中でも、原発の再稼働が一番重要な問題と思っている。
一旦事故が起これば原発周辺の地域は壊滅的打撃をうける。その経済的、社会的打撃は計り知れない。加えてこの再稼働をする勢力は極めて強力である。
電力会社に加わって、銀行もその中に入る。
12月16日付朝日新聞は「原発迷走」の中で次の記述をした。
「東日本大震災から一週間後の2011年3月18日、東電は大手銀行にSOSを出した。銀行団は2兆円融資の決定をした。大手銀行幹部はいう。“あの時川を越えた。今さら引けない。(省略)事故後に世論を二分した”脱原発“の議論をよそに、原発復活の道へと”逆走“する東電を金融機関が後押しする」
そして金融機関の融資額を掲載した。
金融機関主要11社の東京電力への融資額
三
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コメント
力の結集。諦めかけましたが、力及ぶ可能性はあるのでしょうか?
僕はあまりそういう裏事情は知りません。でも基本的には現政権の判断だと思っています。もちろん原発の再稼働には反対ですし、力及ぶのなら是が非でも協力したいという思いはあります。ただそういう判断は国民の手の届かないところで決められ、民主的なプロセスで決まった限りはそれで諦めようと思っています。
今となって思えば最初の判断は甘かったという思いはあります。でもそのときはそう思ったのでそれはそれとして尊重したい。結果が残念なことでもそこに至るプロセスで感じたよかったことや真実だと思われたことまでも否定はしたくはありません。事情が事情なので僕の方でこれ以上とやかくいうつもりはありません。でもいわわけはできずそれはその判断を下した人間の意思です。
原発再稼働を決めるのなら、少なくとも現政権はそのことを国民の前に明らかにして、その理由を説明する必要があると思います。そこでもう一度国民一人一人、進むべき道を考え直すことと思います。どんな結果になるにしろ、できれば最後の誠意をきちんと示して欲しい。
孫崎氏は「一旦事故が起これば原発周辺の地域は壊滅的打撃をうける。その経済的、社会的打撃は計り知れない。加えてこの再稼働をする勢力は極めて強力である。」と言う。
その背景は福島第一原発でおきた原子炉の冷却不足とそれに起因する水素爆発などだろうが、それは「事故」だろうか。たとえば、あなたが家の窓際で憩いの時を過ごしているとき、地震が起きて窓ガラスが割れてあなたが大けがをしたとする。これは家屋、特に窓の設計不良に基づく「事故」だろうか。或いは家屋ないし窓の機能不良だろうか。また、高層ビルに自爆テロのジェット機が突っ込み、発生した高温によって構造に使われている鉄骨の強度が極端に低下してビルが崩壊した場合、それは「事故」だろうか。福島第一原発でおきた原子炉の冷却不足とそれに起因する水素爆発は、主原因の地震とそれに起因する津波が、想定をはるかに超えていたという意味において、基本的に上記の例における原因と同様である。「事故」とは第一義的に内因性の欠陥を意味する。
「原発周辺の地域は壊滅的打撃をうける」というが福島第一原発では、今のところ、住民に障害、病死などは発生していない。一方、地震、津波により約二万人が死亡、行方不明者がでている。都市設計、住宅設計は原発以上に咎められるべきではないか。
原発は発電の有効な手段で、多くの長所を持っている。「再稼働をする勢力は極めて強力」と孫崎氏も認めているが、それは人口の少なからざる割合であることを、理解すべきである。p_f氏のように「日本中の誰もが全くその通りと実感しているに違いありません」と推測するのは論理的な誤りである。自分の推論の結果を述べているにすぎない。まず慎重に原発の利害得失を議論すべきであり、孫崎氏の基本的な誤りも全く同じである。
事情はだいたいわかりました。解説ありがとうございます。
(ID:18367902)
最近、私は大きな違和感を覚えることが多い。
私達老齢者が若く、若者たちが高齢者ではないかということです。
私達高齢者は、社会に夢を抱いているが、若者は社会に夢を抱いていない。
私達高齢者が理想主義者であり、若者は現実主義者ではないか。
私達高齢者が「生死」を見ている世界と若者が見ている「生死」と似ているところがある。なるようにしかならないということである。ただ、若者のなるようにしかならないは、体制と戦うなどは無意味なことであり、最後は生活保護でも何でも体制の用意する支援に頼ればよいと変な形で達観しているようにみえる。高齢者は、生きることは今しかないが、さまざまな可能性は無限に広がっているのだから、今前向きに出来ることは、何でも実現して生きることが大切だと考えている。
即ち、今生きるのが前向きか、虚無的かの差である。
今の社会的指導者の指導力がかなり落ちており、現状を肯定するのは良いが、未来を変革する活力、想像力を教えることがなくなってきているのではないかと、心配になる。このような未来の生き方を教えることがなくては、原発など「命の加害者」に脅威の目を向けることなく、生活を豊かにするかけがえのないものになってしまう。若い人に夢を語れない政治家、夢を実現できない政治家、現実の利権にしか目が行かない政治家、この国をどのようにしようとするのか語れない政治家。本当の政治家がいるようでいないのである。希望の持てる政策をかたる期待できそうな政治家が出てこないのだろうか。今必要なのは、毎日の世論調査で示されたように、小沢的行動力のある政治家ではないか。しかし、最後は無罪となったが、小沢氏が米国を含めた巨大な権力の力に負け退場した結末が若者に与えた影響を無視できない。この後遺症はかなり大きいようだが、乗り越えなければならない。