自民党が勝利した。それも大勝である。
 考えてみれば、実に不可思議な選挙である。
 国民は今、何を政治課題と思っているのか。
 幾つかある。原発、増税、経済の回復。
 しかし、これらは、いずれも自民党が勝利した時に、多くの民衆の考えることと逆を行う。国民は、それはうすうす気づいている。気づいていながら、自民党に投票した。
 自民党は再稼働を目指す。
 消費税等の増税を目指す。
 景気は良くならない。
  原発、増税等を考えれば未来の党しかないのではないかと思い、投票した。かつその発言も行った。しかし、見事に失墜した。
 議席で見れば自民党の圧勝である。しかし、どこにも行き先がないとの思いが自民党に集結したに過ぎない。
 これから国民と自民党政治と大きいギャップが生ずるだろう。
 自民党は大勝したことをうけ、政策をぐいぐい進めるだろう。特に米国隷属の安全保障政策が顕著になってくる。集団的自衛権の推進が最初の