孫崎享のつぶやき

ウクライナ国防相を交代。後任のウメロフ氏はタタール系、元投資銀行家。ロシアとの穀物交渉に従事。戦争の真最中、非軍人の国防相就任は通常は不可思議。主要理由は汚職関連。米国で対ウ軍事援助制限の動き。その論拠がウ軍汚職、米国先週汚職撲滅に向けウ高官3人と会談。

2023/09/05 07:29 投稿

コメント:8

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コメント

レズニコフはちょっとかわいそうな気もしますが、万事塞翁が馬です。
ことしのヨーロッパの冬が寒ければ案外早く戦争は終わると思います。

その時に政府の要職にはいないほうがよい。

その時ウクライナ人は怨念の塊になっているから。

No.9 13ヶ月前

最初の部分(A-1より前の部分)は、たぶん孫崎さん自身のお考えなのだろう。
わたしにはこの部分についていくつか疑問点がある。

1,「冬が訪れる前。9月末までに反攻が成果をあげる必要がある」のだろうか。
これは確かにそうかもしれない。だからわたしは反対まではしない。
ただ、これには有力だとおもわれる反論があるので紹介しておこう。
https://agora-web.jp/archives/230903122435.html
この筆者は論拠を示しつつ「2024年夏までには決定的な戦果が確定してアメリカ国民に強い印象づけられている状況」がウクライナの目標だと考えている。
わたしはこの議論に、全面的に賛成するわけではないが、強い説得力を感じる。

なお、戦争の本当の実態把握や予測というのは本当に難しいというのは、今次露宇戦争でよくわかった。
なんせ、現在進行形でおきており、報道もゴマンとあるのに、なにが本当かわからないのだ。
典型的な誤判断をひとつあげておこう。
https://twitter.com/LB05g/status/1628771294606139394
本年2月のこの主張は、本年夏までにはウクライナ全土が軍事占領されると予測している。
結果がどうだったかは誰でも知っている。しかしこの筆者は軍事の専門家なのだ。
非専門家でこの手の予想をして外しているヒトビトも多い。
戦争予測が難しいことを示すとともに、こういうヒトの示す方向「のみ」を信じていたヒトは、ちょっとくらい反省したほうがいい。

2,「極めて異例の措置」なのだろうか。
たしかに通常はこのような人事は極めて異例であることが多いとおもわれる。しかし、いまのウクライナにとっては、戦闘自体よりも、武器の調達などの戦略のほうが上位にたつと考えれば、別に不合理ではない。米国・NATO諸国から円滑に援助を受けるために、腐敗を撲滅しようとしていると素直に受け取れば良いとわたしはおもう。
なお、コロモイスキーも腐敗関連で起訴・拘束されている。コロモイスキーはアゾフ大隊に資金提供されたといわれる富豪で、ゼレンスキーとも近かったとされ、陰謀論のなかで何度も名前が出ていたひとである。
https://www.asahi.com/articles/ASR936CVNR93UHBI00Q.html

作戦に米国やNATOが関与しているだろうことは、いまさら強調する必要もない常識だ。逆に、米国やNATOの思い通りにはすべてはやっていないという兆候がみられる。ロシアへのドローン攻撃、反転攻勢当初の作戦など。

3,「スラブ民族ではない」ことは重要だろうか。
ロシアのショイグ国防大臣も①もともと軍人ではなく、②トゥバ人(父親。なお母親はロシア人とされる)だ。ゲラシモフはタタールスタン共和国出身だ。プーチンの御用メディアであるRTのシモニャンはアルメニア系だ。
ソ連はもともと多民族国家なのであり、ウクライナも含めて非スラブが重要な地位につくことは皆無ではなかった。(なおプーチンになってから、今回のウクライナ侵略でも「ロシア人の物語」に少数民族が無理矢理協力させられている点は異常だ)。

またウメロフは「クリミア・タタール人であり、ロシアによるクリミア半島占領下で迫害されている民族の一員である」とA-2に記されているとおり、クリミア出身者のようだから、その点では、クリミア奪還をかかげるウクライナにとって、適任ともいえる。
なお、クリミア・タタール人のスターリンによる強制移住については、ここではわたしだけが書いてきたとおもう。

No.10 13ヶ月前

>>10
あなたの文章にはどこか素直でない部分がありますね。
1.プーチンは親ロシア人がドミナントな地域をナチの暴虐から解放するのを目的として軍事行動を起こしたわけで、ウクライナ全部の支配には手を出さないことにしてます。勿論、ロシア内部への攻撃がなされれば報復しますが、何も無ければ何もしないストラテジーです。私も含めて他の殆どもそう思っているでしょう。
2.軍隊を動かす面で素人と見られる人物の起用を正当化しようとすれば、あなたが言うようにドローンを飛ばしてモスクワに嫌がらせするようなことに今後徹するということになるでしょう。でもそんなことしてどうするんでしょう。ウクライナの国体は溶解し、困るのはウクライナ住民だけです。もし、ゼレンスキーの戦略がそういうことなら、もう戦争は終わったということです。
3.タタールのルサンチマンをゼレンスキーが起用した。大いにあり得ます。つまり、ウクライナには厭戦気分が蔓延し、タタールの憎しみしかユダヤのゼレンスキーに同情する人間が居なくなったということでしょうか。ゼレンスキーはそこまで追い詰められているということでしょうか。

No.11 13ヶ月前
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