孫崎享のつぶやき

ショルツ首相が今週経済人を連れ北京訪問。ブルムバーグはこれを非難する論評を掲載。 米国などは中国に対し距離を置くよう要請。ドイツ聞く耳もたず。ドイツ自動車産業にとり最大の輸出先。ブルムバーグは、中国は敬愛的結びつきを「武器化する」と警告。

2022/11/03 07:25 投稿

コメント:20

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コメント

>>19
しかも、ドイツの場合は衰退などというものではなくロシアに対する
半狂乱の西側の制裁が引き起こしたものです。

それがスタグフレーションを引き起こし、70年も溜め込んだロシア人への
ドイツ亡国の恨み(もちろん逆恨み)が自暴自棄的な反作用を引き起こし
冷静な判断ができなくなっていると思います。
冷静な判断ができればすぐに立ち直れる。

もちろんガス欲しさにロシアに膝を屈するくらいなら国が滅びた方がマシと
考えることもできます。
それはドイツ人が決めることです。
わたしは知ったことではない。

ただ、そんな状態のことをふつうは衰退とは呼ばない。
いかにchangeさんがドイツ首相の中国訪問に嫌悪感を
抱いているか。

ドイツ経済のここのところの低空飛行に溜飲を下げているか。
米国に忠誠を誓っている他のヨーロッパ諸国も同じような
状態なのに。

No.20 24ヶ月前

しかしそれにしても、このブルームバーグの記事を何度読み返してみても
ため息が出る。

ロシアがガスを止めることを強く非難している。
まるで絶対に道義的に許されずまともな国なら絶対にしないことと
言わんばかりに。

中国が希土類を一時日本に売らなくなったのも同様に。

驚くべき記述だ。

米国やその手下がいかにそのやり方を愛好してきたか。
それについての記述がまったくない。
それも自分たちは主権国家である第三国にもそれを命じる。
従わなければその第三国に制裁する。
ロシアはアルジェリアに対してヨーロッパにガスを売ったら
承知しないぞとは言っていない。

米国やその手下たちのやり方よりもずっと可愛いじゃないか。

No.21 24ヶ月前

今度のショルツ訪中の詳細は徐々にわかってくるのだろうが、現時点では、中共の政変を受け、ドイツ側が挨拶と利権の調整(中国側の対応者の確認、今後の見通しの調査など)に行くのだろうと想像している。ドイツ銀行のはなしもいつのまにかあまり聞かなくなったが、好調になっているはずはなく、ドイツは中共の資金なくしてはもはや立ち行かないのであろう。ショルツは就任直後にはまだそのあたりのことに疎く、今頃になってドイツ産業界と中共との容易ならざるずぶずぶさがわかってきたといったところだろうか。

手土産は港だが、これは権利を与えるものだから、ドイツ側にいま直接の出捐はない。ただ、ドイツ国内的には相当な反対があったという。その反対をおさえたのは、ドイツ産業界だろう。さて、これがこれからどうなるか。まあ、日本も他人事ではない。

ドイツと中共とは似ているとおもっている。フランスが絶対王政のころから中央官僚が国家意識を高め、フランス革命やナポレオン戦争をへて19世紀初めには国民国家を形成したのに対し、ドイツは国民国家の形成が遅れた。それは結局は統合原理としてのゲルマン民族を強調するあまり、ヒトラーにまでつながっていくのである。フランスなどが虐殺しなかったというのではなく、それはいわゆる近代よりももう少し前の話として、あまり人々の意識にのぼらないのだ。

辛亥革命はずっと前だが、中共が国民国家を実質的に形成しようとしはじめたのは第二次大戦後からであり、今現在その途中だとおもうが、すでにヒトラー以上の大虐殺をおこなっている。それでもまだ足りず、台湾を侵略しようとしているが、何度も説明しているように、台湾はウイグルなどと同じく漢民族の土地ではない。昔なら許されたことも、いまの世の中では許されない。

経済のことだけ考えるなら、漢民族の土地だけで大きなシンガポールのような国をつくったほうが、よほど良いとおもうのだが、どうしても版図をひろげて「中共国民」をでっちあげて大きな国をつくって運営したいというあたりが、中共の後進性なのだろう。ドイツは教えてやればいいのにとおもう。

ちなみに、ソ連は戦後のいっとき、「ソ連人」という意識ができあがったかにみえたらしい。ウクライナにクリミアを与えたのもそのころのことだろう。しかし、ソ連はあえなく壊滅し、プーチンの大ロシア主義は、(ウクライナでの戦争の帰趨はまだわからないが、いずれにせよ)、かえって中央アジア諸国が決定的に離反するきっかけになっている。ロシア民族の戦争奴隷ではないと諸民族が覚醒しているのだ。

100年くらいでみれば、中共も結局そうなるとおもっている。ただ、日本はとなりなので、評論家のようではいられない。中共でもうけたひとびとも多かろうが、今後は災厄のほうが多いとおもっている。

No.24 24ヶ月前
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