転載、植草一秀「対米隷属を競う首相志願者」(9月14日)
戦後日本の政治を支配し続けてきたのは米国。米国を支配する勢力が日本をも支配してきた。
米国を支配するのは米国の巨大資本。軍事資本・金融資本・多国籍企業。最近ではディープ・ステイトと呼ばれている。
敗戦後日本の統治を行ったのはGHQ。実質的に米国である。占領当初のGHQ支配権を確保していたのはGS(民政局)。GS主導で画期的な日本民主化が断行された。GS主導の日本民主化措置がなければ日本の現在は存在しない。GS主導日本民主化の最大の遺産=レガシーが日本国憲法だ。
米国の日本占領政策は1947年に急変した。トルーマン大統領が米国の新しい外交政策を発表。「ソ連封じ込め」が米国外交政策の基本に据えられた。連動して日本民主化措置に激しいブレーキがかかった。米国の日本占領政策の基本は「民主化」から「非民主化」・「反共化」に転換した。日本民主化に
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日経平均年初来高値、約31年ぶりの高水準。JPモルガン「日本株買い増し推奨。菅首相の退陣は自民党の安定に道を開くもので、歴史的に株式リターンを改善させてきたシナリオ」。岡地証券室長「菅首相の退陣表明以降、自公政権の不安定化という政治リスク後退」
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日経「エコノミストの資質とは」掲載。今は権力への迎合がほぼ全てだが、古き良き時代に求められた資質。「理論的、制度の知識、分析力、現実の政治や経済を動かす人間の本質に関する理解、何が重要であるかを見抜く能力、時流におもねらず、自己の確信を貫く頑固さ」
コメント
今回引用されている植草氏の文章は、基本的な世界観が日本共産党の2014年綱領と同じです。ただ、2014年綱領には、中国に対する警戒感がないんですよね。それはまあ、綱領は最後に変わるものなので。
最近の志位の発言からして、次の綱領で日本共産党が中国をどう位置づけるのか、それを今まで言ってきたことと整合性を崩さずにどう表現するのか、なかなかの見どころだとおもっています。 不破が生きているうちは無理なのかなとか。
英国の共産党ほどの力も無い日本共産党が怖い怖いですか。
怖くはないですが、日本政治に多少興味をもつものの嗜みとして、一定の興味はもとうと努めていますよ。詳しくはありませんが。
なお、上で2014年と書いているのは、2004年の間違いです。そして知ってる人は多いと思うけど、2020年に新しい綱領ができていて、そこでは婉曲にですが中国への懸念が書かれています。ただし、なにも知らないで読むと、それとは気づかない程度なんですよねー。 この孫崎ブログを読んでいる人には、けっこう重要な点だとおもうので、注意喚起のつもりで書きました。
(ID:18471112)
植草氏は ご自身の実体験や様々な知見から この論を導出されたと思いますが、ブログの「おすすめ書籍」に挙げられた「戦後史の正体」、「アメリカに潰された政治家たち」にも少なからず触発されたのではないでしょうか。
> この構造を直視して、本当の意味の日本政治刷新を実現しなければならない。
スピン報道等に まんまと引っ掛かる人が後を絶たないのも、この構造を知らないからでないか。
だが、植草氏がこれほど解かり易く解説されても なかなか周知されそうもない。映像作品にする等、文章や図解以外でも彼の手此の手で広めることが必要だ。