孫崎享のつぶやき

随想58 三島由紀夫著『豊饒の海』その2

2021/08/09 08:15 投稿

コメント:9

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 三島由紀夫は遺書ともいうべきアイヴァン・モリスへの手紙の中で、「小生はそれ(『豊饒の海』)に、小生が感じたすべてを表現しました」と書いた。つまり、彼が何故自衛隊で割腹自殺をしたかの理由はここに全て書かれているとみてよい。。
 三島由紀夫は「革命哲学としての陽明学」を記載し、陽明学の「知而不行,只是未知(知りて行わざるはただ是れ未だ知らざるなり)」を重視し散ることは知られている。『奔馬』では井上哲次郎著『日本陽明学派の哲学』に言及しつつ、「このうちの一句、『身の死することを恐れず、ただ心の死するを恐れるなり』といふ一句が勲の心を刺した。そこに現在の自分に対する鐡槌のような文字を讀んだのである」と記している。
 『奔馬』の対象時代は19325月から1933年年末である。主人公飯沼勲等が財界要人の刺殺計画を練っていた段階で逮捕される。裁判長に促され、行動の理由を「(東北での窮状に言及した後)これ

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コメント

>>6
陽明学は、明の時代王陽明によって説かれた新儒学の学派であるが、朱子学や儒学を離れ、道教の老荘の思想に近く、禅仏教に近い。

No.7 40ヶ月前

>>7 追記
「小康社会」、「調和のとれた社会』、「以徳治国」など儒教に由来する多くの理念が共産党政策綱領に組み込まれており、儒教を国教としていることは明らかです。天安門広場に孔子像など設置しており,孔子廟、孔子学院の海外に多く設置しており、実質的に儒教を国教にしていることは間違いない。

No.8 40ヶ月前

>>8
なるほど、以徳治国、いいですね!自民党の先生方に学んでもらいたいですね。

No.9 40ヶ月前
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