孫崎享のつぶやき

随想㊿:利休を描いた海音寺潮五郎著「茶道太閤記」を憲法学者樋口陽一氏が礼賛

2021/05/31 06:33 投稿

コメント:16

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樋口 陽一氏は憲法の第一人者である。昔「ダンディ」という形容詞があったが、仏製の薄いピンクのジャケットを上品に着こなす。2014年「国民安保法制懇」が発足し、樋口氏がその中核で、メンバーの私も会合でしばしば樋口氏の発言を聞く。彼が2017年「ただの大名衆VS.芸道に生きる者」という随筆を書かれているので紹介する。
海音寺潮五郎の「茶道太閤記」。両大戦間期「大衆文学」のこの傑作は、戦後「純文学」分野の野上弥生子の名作に先んじて、「秀吉と利休」を対等の人格として造形しました。小説は1940年7月から12月まで東京日日新聞(毎日新聞の前身)紙上に連載されたのですが、社からの強い求めで年内完結を余儀なくされましたログイン前の続き。対中戦争開戦から3年余、真珠湾攻撃1年前という「時局」がそれを強いたのです。
 《あの人々は、せんずるところ、ただの大名衆。百年後、二百年後、三百年後、名前の残る人々ではご

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コメント

日本が帝国主義の新興プレーヤーとしてふるまっていた時代と、中国がいま帝国主義の新興プレーヤーとしてふるまい日本に被害を及ぼそうとしている時代と、同じに論じるという感性が理解できない。

現代において海音寺潮五郎が出現すべき場所は、いまの中国ではないのだろうか。中国のGDPも軍事力も日本をはるかに凌駕している時代に、日本が非戦をとなえるにしても、別の理屈によるべきだろうとおもいます。ちなみに当時の中国は、DSと連携して日本に抵抗した。

No.16 35ヶ月前

>>16
別の理屈?何ですか、それ?

No.17 35ヶ月前

>>17
ご自分で考えたらどうでしょう。

No.18 35ヶ月前
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