孫崎享のつぶやき

尖閣諸島の問題をどう考えるか:領有権を日本・中国・台湾が主張。この中米国はどの国の立場を取らないの立場を表明。他方管轄権は日本。この処理が田中・周恩来会談。さらに日中漁業協定で補強。もし日本が棚上げ合意がない立場を取れば中国は管轄を主張する。

2021/02/16 08:12 投稿

コメント:13

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1:尖閣諸島の領有は、日本、中国、台湾が各々領有を主張し、国際的にみて、どの国の主張が正しいとはみなされていない。
 日本は尖閣諸島を固有の領土と位置付けているが、それは正しくない。
 まず日本の主張を見てみたい。
     1885年:沖縄県を通じて尖閣諸島の現地調査を幾度も実施。無人島であることだけでなく、清国を含むいずれの国にも属していない土地であることを慎重に確認
     日清戦争、1894年(明治27年)725日から1895年(明治28年)417日にかけて日本と清国の間で行われた戦争
     1995年1月14日閣議決定で日本の領土(沖縄県)に編入(先占の法理
 注:※先占の法理とは:どこの国にも属していない場所を先に実効支配した国がその領土を主張できるという、国際法で認められる領有権取得の方法
 この日本の主張で、今日、一番弱いのは国際法上の「先占の法理」である。
 「先占の法

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コメント

先占の歴史的経緯よくわかった。

No.13 44ヶ月前

「領土は実効支配している国のもの」というのなら、尖閣議論でわたしにケチをつける筋合いはないのだがねえ。

ちなみに棚上げがあったという立場の孫崎さんは
>>「棚上げ」方式がとられた。
>>つまり「領有権は未決、管轄は日本」である。
といっている。
これをみてもわかることだが、「棚上げ」論の本質は、「領有権は日本にない」というところにある。

ナチさんは、法的議論にも、尖閣に対する中国の姿勢の事実状態にも、両方についていけてないのだなあと感じる。ま、めんどくさいことにかかわらないで、写経でもしてればいいとおもうよ。

No.14 44ヶ月前

日本共産党は「尖閣は日本に領有権がある」「田中角栄が棚上げに合意したのが間違っている」と主張しています。
その根拠の根幹は先占です。先占はビスマルクが主張した「帝国主義」の立場ですね。
magosuki-こと「孫好き」

No.15 44ヶ月前
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