私は2010年、『日本人のための戦略的思考入門』という本を書いた。基本は安全保障に焦点を当てた本である。だが執筆にあたり、経営戦略の本も見たし、「ゲームの理論」も取り入れた。近代の戦略論だけではなく、紀元前500年頃の「孫子」や紀元四世紀頃に書かれたとされるインドの『実利論』なども見た。戦略とされる本は一応目を通してきた。
その中、驚く本が出た。「私達の眼の前にいる生き物達は,全て三十八億年の進化の歴史の中で勝ち抜いてきた勝者である。この進化の歴史の中で、生き物達は勝ち抜き、生き抜くための戦略を発達させてきた」としてその戦略を学ぼうとするのである。本は稲垣栄洋書『38億年の生命史に学ぶ生存戦略』である。幾つかの記述を見てみたい(適宜修文)。
・「ナンバー1しか、生きれない」これが自然界の世界に存在する唯一の真実である。
・ゾウリムシとヒメゾウリムシを同じ水槽で飼う。最初のうちは双方とも数を延ば
随想㉔ゾウリムシと戦略
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コメント
コメントを書く(ID:21835634)
>>3
お好きなら「回教」という言葉はあまり使われないほうが
無難かと。
わたしもあまりくわしくないのですが、かつてその言葉が
つくられた古代の中国では蔑称的な意味あいもあったのだそうで、
今では日本ではほぼまったく使われません。
中国ではどうなっているかは存じません。
それにてもカナは便利です。
すぐに「イスラム教」に変えられますから。
中国が漢字だけの表記にこだわる理由がわからない。
(ID:19005377)
>>4
そうですか。知りませんでした。気を付けます。
(ID:18367902)
>>7
このようなコメントは脳を刺激する。現在の経済を考えるうえで、非常にうれしいコメントです。
米国と中国は大国主義が頭をもたげる。日本が米国との貿易で、米国はWTOなどのルール無視して圧力をかけてきたことは、皆の脳裏に新しいでしょう。また、中国は、圧倒的な経済力で弱小国を飲み込み、借金の債務に追い込んでいる現実がある。
アダムスミスの国富論は、絶対優位論の経済学であり、デヴィドリカードが比較優位論をとなえ、大恐慌時代に不況が続いた時代には有効な経済理論であり、GATTからWTOの限界打破から全部でなく一定の仲間で経済を回すFTA・EPA・TPP・RCEPなどの経済協定ができている。絶対優位と相対優位の中で自国の優位とするものの生産に特化し他と貿易によって多くのものを得る双方の利益を確保する理論である。
冒頭に述べたように、大国が自国意識を露骨に出せばすべてが無効となるのは、トランプ大統領で実証済みであり、経済の大きさで圧力をかける中国で実証済みです。リカードの理論は人間生存の倫理がの生きている時代の話に過ぎない。トランプと習近平が支配する経済は弱肉強食であり、あなたの言っているとおりです。