日本は戦後、1946113日に新憲法の公布、1947年5月3日に施行しました。この憲法は様々な要素を含んでいますが、大きな柱は、国権の最高機関を国会とする、国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない、戦争の放棄をし、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」としたことです。

冷戦の深化によって、米国は日本を極東の拠点として、戦争しうる国にしようとします。そのため、次第次第にかつて戦争に導いた人々を、政界、官界、報道の分野で復権させ、人権擁護などを強力に推し進めようとする人々を排斥し始めます。しかし、まだ、国会は国権の最高機関ですし、露骨な人権無視は行われていませんし(対共産党や労働組合の弾圧は起こっていますが)、日本人が戦争にいく可能性もありませんでした。

しかし、朝鮮戦争の勃発とともに、この三つが崩壊していくのです。

朝鮮戦争がおこって、今度