日刊ゲンダイ「孫崎享「IR汚職事件で米国系企業の動きを黙認する検察の不可解」
カジノを含むIR事業をめぐる汚職事件は拡大する一方だ。元日には、東京地検特捜部に逮捕された秋元衆院議員に現金を渡したとされる中国企業側が、特捜部の調べに対し、自民党などに属する他の国会議員5人の名前を挙げ、「それぞれに100万円前後の現金を配った」と供述した、と報じられた。
カジノでは、たまたま勝つ人もいるだろう。しかし、最終的には胴元が儲かるシステムだ。つまり、カジノは利用者が負け、彼らを不幸にする前提で成り立つ産業である。人の不幸を前提にする事業を国が推進するべきではない。まして、それに関連する贈収賄があるなら、厳しく追及するのは当然だろう。
一連の動きの中で興味深い報道があった。秋元議員が、朝日新聞の取材に対し、「中国企業なんて相手にしてないよ、こっちは。正直言って米国の企業の方がたくさん来てる」と答えてい
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コメント
特捜が中国系企業のIR働きかけに牽制球投げたことは藪蛇だったね。アデルソンに牛耳られる安倍さんと日本の権力全体、見るに堪えない。プライドもへったくらもない。
日本は衛星国家というより一定の自治権を与えられた米植民地というのが適切。日本はプエルトリコじゃないんだよ。
安倍ファンはそれでもいいんだと開き直っている。どうかしてるよね。
特捜がらみが出てくると、保守本流の親米派と田中派の流れを引き継ぐ親中派で考えざるを得ない。
政権交代は、親中派と野党が合体した旧民主党であり、小沢一郎と鳩山由紀夫が代表されるが、政党内の右派勢力と野党勢力と対立して瓦解した。小沢氏は、習近平氏が主席に選ばれる前に、強引に大人数の訪中団を成し遂げ、また、天皇陛下との会見を成功させた。米国寄りの野田政権が尖閣問題で、決定的な中国との外交的衝突を引き起こし、政権を瓦解させてしまった。
親米派の安倍首相に追随しているのが菅官房長官であり、親中派の流れを継承しているのが二階幹事長といえる。現在特捜
にマークされているのが、秋元氏を中心とした二階派の議員である。
利権の大きさからIRの候補地の順位は、東京、横浜、大阪が抜きんでいるといえる.菅氏の地元である横浜は、地元企業と住民が強く反対しており、表立った行動をとりにくい。東京と大阪で激しい戦いが始まっていると考えたい。大阪は松井市長と安倍首相・菅官房長官の結びつきが強く、親中派の二階氏の立場は、和歌山で乗り越えようとしているのではないか。東京は小池知事と二階氏の結びつきは強いが、都自民党議員団と対立しており、IRが今年の知事選の対立解消の隠し玉になるかもしれない。
中国との関係は、二階幹事長が中国を訪れ、習近平主席と会談する予定(交流協議会)があったが、台湾訪問団の倍以上の訪中団の要望があったが、国会開会中であり不可能になった。交流協議会が中止になった時点で、IRの動向に見極めがついていたということなのでしょう。
>>2
なるほど、そういうことですか。勉強になります。