孫崎享のつぶやき

米国は中国のファーウェイ通信設備5Gの導入排除する様圧力、ドイツはファーウェイ排 除せずを決定。5Gは自動運転カーの実用化、遠隔手術、無人化による建設、エンタテイン メント等に拡大。ファーウェイ技術でリード。日本は米圧力で公的分野は導入排除決定。

2019/10/18 07:31 投稿

コメント:4

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A-1 事実関係1 BBCドイツは5Gネットワークでファーウェイ排除せずGermany will not bar Huawei from its 5G networks

 すべてのドイツのテレコム営業者はファーウェイ設備を利用してきており、(ファーウェ

イの排除は5Gの導入を遅らせ何十憶ドルもの費用が明かるとしていた。

 英国は本年秋の決定を約束している。

A-2 事実関係2techcrunch.com「ドイツはファーウェイを禁じないと述べた(Germany says it won’t ban Huawei or any 5G supplier up front

A3 事実関係3 CNBC「ドイツはファーウェイを5Gネットワークに許可、米国の圧力

を否定(Germany set to allow Huawei into 5G networks, defying pressure f

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コメント

日本の中国嫌いにとっては聞きたくないニュースでしょう。

ドイツには元々米国コンプレックスが無い。現在、ユーラシア大陸とのお付き合いを非常に大切にしている。韓国が中国、ロシアと仲良くしようとする傾向より強いものがドイツにあるのです。特にドイツではCIAが嫌われています。ロシアとの関係強化もフランスと並んで積極的です。勿論、ドイツは一帯一路に対しても理解が深い。

日本は、悪いけど、米国の実質的な植民地ですから、(勿論、オーストラリアやニュージーランドも実質的には米国の一部みたいなものですから、とやかく言って、驚くようなことでは無いわけですが)中国との経済関係強化でウインウインの利潤を目の前にしながら、日本は手を出せない。だって、米国から叱られると考えただけでも、日本の支配層は委縮してしまうのですから。その点、堂々としているドイツを羨ましく思います。

これからは、ドイツ、フランス、ロシア、中国が世界をリードしていくんじゃないですか。米国の衰退とともに日本も衰退する、と予想するのはかなり合理的だと私は思いますね。

No.2 62ヶ月前

アフリカ大陸で急速に携帯電話が普及しケニアでは全人口の90%以上の人が携帯電話を使用していてモバイルマネーの使用は60%以上だそうです。そのインフラを作ったのがファーウェイやZTE。
アメリカ合衆国の片田舎にはもう電話線は無くあるのはファーウェイの作った通信設備、トランプがファーウェイを排除するとトランプ支持者の田舎者たちは電話が繋がらずTVも見れず勿論インターネットも出来なくなるということなのだそうですよ。
片田舎のトランプ支持者はトランプにTwitterで文句も言えないですけどね。
アフリカ大陸の通信事情より悪くなる訳です。
その内アフリカ大陸は5Gでアメリカは4Gということになりそうですね。
日本はどちらに行くのでしょう。
インターネットという新世界に完全に出遅れ再生可能エネルギーにも周回遅れの日本に未来はあるのでしょうか。

No.3 62ヶ月前

孫崎さんが引用した文章のなかにさえ、
「欧州連合(EU)の欧州委員会が9日公表した5Gに関するリスク評価報告書では、5G網の整備で非EU国の企業などによるサイバー攻撃や違法な情報収集が深刻な脅威になると主張」
と書かれている。米国との関係がどうというのとは別に、ファーウェイの5Gのもつ脅威自体を脅威自体として、EUも認識はしているのだ。
しかし脅威に対する対策のないまま、EU、そしてドイツは5G導入にすすんでいる。

このあたりの感じを、わたしがわりと愛読している川口マーン惠美がタイムリーに伝えていたので、掲載しておく。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67876
この文章の最後近く「たとえEUと中国が対立するようなことになっても、自分たち(注:ドイツのこと)だけは中国と特別な関係を維持できると信じている」とある。
わたしなりに意訳すると、国民は中国についてあまり知らされていないなかで、えらい人たちは「自分たちは中国で失敗しない」とおもっている、となる。
ドイツ銀行でのズブズブを見るにつけても、一定の説得力は感じる。

孫崎さんはロシアのことを取り上げないが、5Gについて、わたしはロシアがどうするか以前から注目していた。つい最近、その回答とおもわれるニュースをめにした。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190902-00029423-forbes-int
この記事で注目すべきは、Lysenko情報担当大臣の、ファーウェイの通信機器に潜むリスクについて、
「ロシアのセキュリティ技術は、いかなる攻撃をも防御できる性能を誇っている」という言葉や、
「必要な安全策を講じつつ、コラボレーションを行っていく」という言葉だ。
つまり、ロシアはファーウェイが安全だとは言っていない(日本のある種の老人とは違う、冷静な認識だ)。
ファーウェイは危険かもしれないが、自分たちはそれを防御できると言っているのだ。
この自信の背景にあるのは、ロシアの卓越したソフトウェア技術やサイバー攻撃技術であり、それらのさらに背後のあるのが諜報の実力や核兵器を含めた軍事力であろう。
中国になにかされたら、ロシアにはやり返す実力があるのだ。

さて、日本には卓越したソフトウェア技術もサイバー攻撃技術もなく、諜報の実力や軍事力もない。スパイ防止法もなく、憲法9条の改正すらできていないのだ。
孫崎さんは英国も引き合いにだしているが、英国はいまでも諜報大国であり、核兵器保有国である。

結局、日本には、ドイツのようなあまり根拠のない自信もなく、ロシアのような安全保障の実力もない。こういうなかでファーウェイの5Gを安易に導入したら、
現在米国につつぬけの情報が、その後は米国と中国の両方につつぬけになるだけだとおもわれる。

なお、孫崎さんは、5Gの技術の利用によっておこる生活環境の革命的変化として、自動運転カーの実用化、遠隔手術、無人化による建設、エンタテインメントの変化をあげているが、
中国が現に実用化しているとおもわれるのは、このリストのなかにないが、香港やウイグルなどでの人物監視であろう。ロシアのような抑止力がないなかで、5G技術を安易に全面的に導入すれば、日本国民の情報はすべて北京で閲覧できることになるであろう。

No.4 62ヶ月前
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