ウズベキスタンで「中央アジアの相互協力」シンポジウム提出ペーパー。現在、トランプ現象、英国のBREXIT、独右翼の台頭、世界でナショナリズムが台頭。中央アジアで相互依存協力の動きが出ればこれに対抗しうる力になる等主張。
東アジア共同体構想が急激に勢いを減じたが、背景に米国の圧力。中央アジアも超大国の動き警戒すべし等。
For the development of mutual interdependence in the Central Asia Ukeru Magosaki, Director of East Asian Community Institute,
Japan
Mr. Chairman, ladies and gentlemen
It is my great h
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ウズベキスタンで見たもの。かつて日本は「最友好国扱い」。今やウズベキスタン側が準備したホテル入口にある約20カ国中の国旗に日章旗は見えない。日本は各国に経済協力をしてない訳でない。安倍首相外遊でのバラマキ。一貫性、継続性なき協力は評価されない。
コメント
ウズベキスタンへの旅、お疲れ様でした。
「Watch superpowers.Sometimes,they see their benefits from tensions of the given regions.」
確かに、現象として、少なくとも、西側メデイアの報道からは米国、ロシア、中国、それぞれが覇権を譲らず緊張が増すばかりだということになっているみたいだけど、詳細に検討すれば、実は地球全体をパックスアメリカーナで包み込むという米国支配層の野望があって、ロシアと中国が軍事的にも経済的にも攻められているという図式が見えてきます。中国とロシアは防衛的に已む無く対抗させられていると観るべきではないでしょうか。
米国の支配層が西側の権力の伝統的な価値であるパックスロマーナ、その後に起こったパックスブリタニカと同様の世界支配機構の構築に余念が無いことがこの世界の問題だと私は考えるのです。若し、米国の支配層がその夢を放棄すれば、東アジア共同体構想はあっという間に実現するのでは無いでしょうか。でも、米国支配層の執着は尋常ではありません。中露に近接する我が日本は彼らの道具にならざるを得ないのです。
ただ、光明が無いわけではありません。ロシアのプーチンが北極海を超えて直接米国48州をミサイルで正確に叩くことを視野に入れると先日宣言したことから、米国支配層は、48州が戦場になれば、ノーテンキではいられない。そして、平和を模索せざるを得ないでしょう。片や、韓国が日本の軍国主義に対してこのところ積極否定に転じていることから、中露を攻める為に日本と韓国を束にして使う米国構想は崩れることになりましょう。
となれば、東アジア共同体構想は夢ではなくなるのではないでしょうか。
まず外見からいうと、ウズベキスタン大使をつとめた人の講演であり、 「東アジア共同体研究所所長」の肩書きで、その 「東アジア共同体研究所」は日本の元首相の肝いりということなのですから、純朴なウズベキスタンの人々は、日本国の代表と思うかもしれませんね。まったくそういうことはなく、むしろ反日本政府であるということ、孫崎さんは、その点につきみずから、くれぐれもウズベキスタンの人々に念には念をいれて確認しておくべきでしょう。
内容については、言葉をぼかしているところもあるように見えますが、
米国に警戒しつつ、中国中心の「相互協力」にいそしみなさい
という話であろうとおもいます。そして、東アジア共同体もそのようなものであろうと逆に想像できますね。
しかしわたしから遠くウズベキスタンの人々にアドバイスするなら、米国は油断なりませんが、中国もまた油断なりませんよ、と。たとえば今現在中国がやっているウイグルのムスリムに対する大弾圧にたいして、ウズベキスタンの人々はどうおもうのですか?と。
米中とも油断ならないという点についてさらにいうと、
Watch superpowers. Sometimes, they see their benefits from the tensions of the given region, Peace is beneficial to people in the region, but not always same to the governments of superpowers. They often manipulate politicians, officials of the given region.
と孫崎さん自身が書いています。このなかで、 「superpowers」と複数形であることに注意すべきでしょう。
大国が拮抗するなかで、小国が「地域協力」をおこなうさいに大事なことは、まさにその小国の健全なナショナリズムであろうとおもいます。つまり、健全な反中国主義があってこそ、中国との「地域協力」もうまくいくでしょう。そうでなければ、ウズベキスタンは中国にのみこまれるだけでしょうね。ウズベキスタンにとって、「地域協力」と「ナショナリズム」とは対立概念ではないのです。
この点につき、孫崎さんは、「地域協力」と「ナショナリズム」とを互いに対立概念のようにとらえているようでもありますが、詳しい説明をお聞きしたいところですね。
中国「一帯一路」構想にある中央アジアは、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、など5か国がある。
このところ、中国人派遣で現地の人といさかいが絶えないし、債権の回収が強引であり、過剰な融資が、国の経済に相応したものでないため、あちこちで破産問題が起きている。中国の信頼が揺らいでおり、このままでは、挫折しかねない。日本の技術力、資金力、信頼性が、ASEANだけでなく、親日的な中央アジアでも根強く、中国は利用しようと画策しているのでしょう。
16年の数字であるが、日本の対外資産は、325兆円であり、所得収支は20兆円を超えている。技術力、品質の信頼性も相まって、長年の支援の効果が実っている。中国が、日本の力に頼りだした結果が、日本の代表としてでなく、幻に終わった「東アジア圏構想」に基づいた中国主導の「一帯一路」を側面援助したということでしょう。
印象的な内容は、①the different postures toward Russia、②the influence of Afganistan, ③the flow of Isalam extreme activities. 中国との相互協力的関係を築くことは、ロシア、アフガニスタンとの関連で検討を要する点があり、当然のことながら、中国一辺倒は、排除されるべきものでしょう。