りゃん のコメント

まず外見からいうと、ウズベキスタン大使をつとめた人の講演であり、 「東アジア共同体研究所所長」の肩書きで、その 「東アジア共同体研究所」は日本の元首相の肝いりということなのですから、純朴なウズベキスタンの人々は、日本国の代表と思うかもしれませんね。まったくそういうことはなく、むしろ反日本政府であるということ、孫崎さんは、その点につきみずから、くれぐれもウズベキスタンの人々に念には念をいれて確認しておくべきでしょう。

内容については、言葉をぼかしているところもあるように見えますが、
米国に警戒しつつ、中国中心の「相互協力」にいそしみなさい
という話であろうとおもいます。そして、東アジア共同体もそのようなものであろうと逆に想像できますね。

しかしわたしから遠くウズベキスタンの人々にアドバイスするなら、米国は油断なりませんが、中国もまた油断なりませんよ、と。たとえば今現在中国がやっているウイグルのムスリムに対する大弾圧にたいして、ウズベキスタンの人々はどうおもうのですか?と。

米中とも油断ならないという点についてさらにいうと、
Watch superpowers. Sometimes, they see their benefits from the tensions of the given region, Peace is beneficial to people in the region, but not always same to the governments of superpowers. They often manipulate politicians, officials of the given region.
と孫崎さん自身が書いています。このなかで、 「superpowers」と複数形であることに注意すべきでしょう。

大国が拮抗するなかで、小国が「地域協力」をおこなうさいに大事なことは、まさにその小国の健全なナショナリズムであろうとおもいます。つまり、健全な反中国主義があってこそ、中国との「地域協力」もうまくいくでしょう。そうでなければ、ウズベキスタンは中国にのみこまれるだけでしょうね。ウズベキスタンにとって、「地域協力」と「ナショナリズム」とは対立概念ではないのです。

この点につき、孫崎さんは、「地域協力」と「ナショナリズム」とを互いに対立概念のようにとらえているようでもありますが、詳しい説明をお聞きしたいところですね。

No.6 70ヶ月前

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