孫崎享のつぶやき

北方領土問題で押さえるべき歴史的背景、ヤルタ会議、ポツダム宣言、サンフランシスコ講和条約(日本国は、千島列島の権利、権原及び請求権を放棄する 首席代表吉田茂は演説し、国後・択捉は南千島と定義)日ソ共同宣言、ダレスの恫喝等

2018/09/18 07:50 投稿

コメント:12

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1;ヤルタ会議

  1. 米国は日本本土を攻撃する時期に来たが、日本を滅ぼすにしても、自軍の戦死者を最小にしたい、関東軍が日本本土に帰ることになると、戦死者の出る可能性は高まるので、ソ連軍が関東軍を攻める展開にしたい。それでルーズベルト大統領はスターリンに参戦を要請すると同時に、千島列島をソ連が取るのを承認する旨述べる。

  2. 戦争中ルーズベルト大統領が死亡し、トルーマンが後を継ぎますが、トルーマンは1945年8月書簡でソ連が千島をとるのを承認する。

2:(1)「ポツダム宣言で「日本の主権は本州、北海道、九州、四国及びわれわれの決定する周辺小諸島に限定するものとする」とし、日本はこれを受諾する。

  1. 連合軍最高司令部訓令第677で1000以上の島を日本の管轄とするが、千島を除外する。

3:サンフランシスコ講和条約

「日本国は、千島列島の権利、権原及び請求権を放棄する」。

 

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コメント

ツイッターみてると、なんとなく歯舞色丹は返還されるような前提でいる人が、識者にも多いようにおもうが(たとえば鳩山由紀夫氏)、
「前提条件なしで」と言ってるプーチン自身は二島返還すら明言したことはないことは注意しておくべきでしょう。

日本側としても、過去の交渉にはしばられず、

平和条約を結んだあかつきには、全千島と南樺太の領有権を主張することに
日本は考えをかえました。もちろんその後それをどうするかは、サンフランシスコ条約の当事者たちと
話し合いますが、ロシアには関係のないことです。
さらにはシベリア抑留の被害や日本侵略についても保障してもらいましょう。
なお善隣友好関係は今まで通り続けましょう。

と言って、平和条約と北方領土については、あとは放っておけば良いと思います。もちろん今やろうとしている経済協力は、中止にすべきでしょう。


今後の対ロシア関係については、ロシアと対立する必然性もなく、逆に友好を深める必要もなく、今まで通りで特に困ることはありません。
ただし、今のままなら近いうちにおこなわれると予測されるアサドとロシアによるシリアでの大虐殺には、日本政府として積極的に懸念を表明すべきですね。

No.11 75ヶ月前

孫崎さんの議論については、わたしは、今まで議論のロジックに反論したり、そもそも国際的な約束は常に守られるべきなのかという視点で問題提起したりしましたが、
今回は、孫崎さんの対米従属について問題提起します。
孫崎さんは、ヤルタ=ポツダム=サンフランシスコ条約体制を、解釈の可能性にも挑戦せず、がちがちに守ろうと考えているようですが、
米国からみれば、ヤルタ=ポツダム=サンフランシスコ条約体制の同根から日本国憲法、日米安保条約や沖縄の基地が出ていることにも注意すべきです。
北方領土問題について「米国と」交渉する気概なくして、日米安保条約問題や沖縄の基地問題なんかが解決できるのでしょうか。
孫崎さん個人というよりも、日本の外務官僚が総体としては米国従属であり、孫崎さんみたいなのは、せいぜいコップの中の嵐なのでしょう。

No.12 75ヶ月前

ヤルタ=ポツダム体制を維持したまま、反米に回るということは、今の米国の地位にロシアや中国がくることになるだけでしょう。本来、戦勝国ではない(というか、当時日本だったのだから、戦敗国であった)韓国や北朝鮮までもが、米国、ロシア、中国に常に並ぼうとしていることも、注意すべきでしょう。

日本のサヨク、劣化サヨクの反米は上記のような限界があることを、ふつうの庶民も見抜いており、だから、日本のサヨクや劣化サヨクは支持されないのです。どうせどこかの属国であるなら、米国の属国であるほうがいい暮らしができるだろうという計算ですね。

No.13 75ヶ月前
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