孫崎享のつぶやき

福沢諭吉の「瘠我慢の説」は幕末時、徳川幕府側がどの様な対応をすべきかを論じたものであるが、忠君愛国等について「忠君愛国等の名を以てして、国民最上の美徳と称するこそ不思議なれ立国は私なり、公に非ざるなり」と論じている。(引用、青空文庫より)。

2018/07/02 08:37 投稿

コメント:12

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地球面の人類、その数億のみならず、山海天然の境界に隔てられて、各処に群を成し各処に相分るるは止むを得ずといえども、各処におのおの衣食の富源あれば、これによりて生活を遂ぐべし。

また或は各地の固有に有余不足あらんには互にこれを交易するも可かなり。

すなわち天与の恩恵にして、耕やして食い、製造して用い、交易して便利を達す。人生の所望この外にあるべからず。

なんぞ必ずしも区々たる人為の国を分ちて 人為の境界を定むることをもちいんや。

いわんや その国を分ちて隣国と境界を争うにおいてをや。

いわんや 隣の不幸を顧りみずして自ずから利せんとするにおいてをや。

いわんや その国に一個の首領を立て、これを君として仰ぎこれを主としてつかえ、その君主のために衆人の生命財産を空しうするがごときにおいてをや。

いわんや 一国中になお幾多の小区域を分ち、毎区の人民おのおの一個の長者を戴きてこれに服従するのみか、つ

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コメント

孫崎さんはたぶん、福沢が「立国は私なり、公に非ざるなり」と言っているという点を示して、なにかの風潮を批判したかったんだろうとおもうけど、「文章の一部を示し、全体の趣旨とちがう意味のこととして引用する」という、いつものやりかたですね。以前、「関東防空大演習を嗤う」のときもそれをやったし、ほかにも何かあった。

福沢は勝海舟を批判していますが、その勝のほうが、(無理に言えばですが、どちらかとえいば)平和主義の孫崎さんに近い。孫崎さんは福沢のほうを批判しなきゃならないことでしょう。

No.10 77ヶ月前

>>9
もう暗黒時代になってます。ベルギーとの戦いで見事に玉と砕けたじゃないですか。あれだけ嫌らしくトーナメント入りを果たしたのにうって変わって今度は原子爆弾喰らって廃滅した。ロシアの戦いから何も学ばない。日本は全体に狂ってしまっています。

No.11 77ヶ月前

>>10
福沢は勝のどこを批判しているのでしょうか?教えて下さいな。

私の知る限りでは勝と福沢が対面したのは咸臨丸船上、実際に咸臨丸を操船指揮したのは難破して帰国便がなくなった米人の船乗りで「日本人はジョン万次郎以外は全員無能だった」と言っているところから、福沢が船長気取りの勝にある種の侮蔑を抱いたことは想像出来るのですが。

No.12 77ヶ月前
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