孫崎先生がおっしゃるように嘘と詭弁は安倍政権の特技ですね。それには真実のひとかけらも存しない。私にとってはいずもの空母化は東条時の大鑑巨砲主義を連想させ滑稽極まりない。今は東アジアでは短中長距離のミサイルの時代です。中國と日本列島は至近距離。一体どういう戦争をしようとするんでしょうか？ゲームセンターのゲームじゃないんだから。

もう一つの論点。国の軍備がその国のGNPの一定率を超えれば、その国はその過ぎたる軍備保有により自ら衰亡するという原理の存在です。今の米国が衰亡の過程に既に入っている。話が飛ぶけど、米国の戦争キチガイが「今しか先制攻撃のチャンスが無い」とせきたてているが、彼らは明らかに米国が衰亡の過程に入っていることを認識しているのだ。中国の今後予想されるダイナミックな経済拡大で量だけでなく軍事技術水準の向上は保証されたようなもの。それに加えて、ロシアの高度軍事技術移転が進み、「戦争論」に限って論じても、日米合同軍には対中戦争に於いて勝ち目は無い。

安倍政権は安全保障を軍備増強と勘違いしているが、即刻訂正すべきだ。そして、「安全保障」は「微笑外交」であることを素早く受け入れ東アジア外交を積極的に展開すべきだと私は考える。

第二次世界大戦中に戦艦大和や武蔵を建造したのは、第一次大戦で活躍したイギリスの戦艦「ドレッドノート」に倣ったものです。しかし、その時点で戦争の主力は航空機に変わっていましたが、日本の大本営はそれに気づかなかったのです。
なけなしの鉄を使い果たして、銃弾さえ作れなくなった日本軍は惨敗しましたが、そんな屈辱はすべて「なかったこと」にするのが安倍政権の特技です。

イージスアショアや長距離弾道ミサイルを買ったり、いずもを空母に改造するのは、自衛隊を米兵の身代わりにしたい米国軍産複合体の策略だと思います。米国に言われたことなら何でも従ってしまう安倍政権をやめさせないと、日本が戦場になってしまいます。

前にも書きましたが、空母というのは近代戦ではまったくの
時代遅れの兵器です。

弱いものイジメにしか役に立たないのです。
ベルシャ湾に浮かべて反撃能力を持たないイラクに対して
殺戮をほしいままにするにするとかね。

冷戦時に米国が空母の建造にやたら熱心なのに、ソ連は
空母にはそれほど関心がなかったのはそのためです。
当然、英仏も熱心ではありません。
金食い虫ですし。

空母は空からの攻撃と潜水艦に弱い。
繰り返しますが弱い者をいじめるための兵器です。
自民党は誰をいじめるつもり。

空母が実戦で活躍したのは第二次大戦が最初で
フォークランド紛争が最後になります。

「護衛艦」いずもを空母化してもミサイル対処できないし、他の国の空母でもミサイル対処できるわけでない。価値があるかないかで判断するのは疑問です。
離島に中国機が頻繁に飛来しており、本土から対処するのは遠すぎるから、空母から対応しようというのが、政府の趣旨ではないか。水産資源が豊富であり、水域、空域を侵害する軍用船、軍用機に警告を発するのは日本の正当な行為ではないか。

これはかつて小田実が言ったことの受け売りですが
戦後のタカ派軍拡論者の頭の中には名字帯刀を
許された金満商人が立派な刀を腰に挿したいとの心理
があると。

そう考えると役に立たない空母であっても、持ちたい
気持ちが抑えられないのではないですか。
連合艦隊の消滅以来の空母ですから。

それにしても、いつも思うのだけれど親米人種というのは
「とにかく米軍は世界最強」であって米軍が通ればそこに道が開く
との既成観念を変えようとしない。
時代は変わっているというのに。

尖閣海域で「中国」と米国第七艦隊が戦端を開けば、第七艦隊は
半日でミッドウェーの連合艦隊のごとく消滅するとの予想がある
ことをどれだけの日本人が知っているだろうか。

「中学生」が知らないだろうことは上の文で確認できた。
「中国」は米国がめっちゃ怖いはず、との20年前の固定観念が
今も変わらず日本人の意識の中に張り付いている。

そんな意識で国土防衛の戦略が練られている。
あ~あ。

まあ、これは机上の空論であって、そんなことは
起きないけどね。

尖閣での戦いに米国第七艦隊が参戦すれば中国本土に対する
攻撃は不可避。

そうすれば「中国」による米本土攻撃も覚悟しなければならないので
米国は決して参戦しない。

その方が日本にとってもよい。
日本本土に対する攻撃は米本土に対するよりもはるかにハードルが低い。
一瞬もためわれることなく実行される。
だから尖閣の戦争に米国が介入しないことは日本にとってもよい。
少なくない自衛隊員が戦死することになるが本土絵の攻撃はない。

わたしも中国に対しては警戒を怠るべきではないという
主張です。
もちろん仲良くすべきですけどね。

先にも書いたように、空母の保有に熱心なのは米国だけです。
空母とは移動軍事基地ですから、拡張主義的な帝国主義的国家が
好む性質の兵器です。
米国が好むのは当然と言えば当然。
そこに中国が加わるのなら中国は今の米国のような国家を志向している
と見なさざるを得ません。

あの冷戦時代にソ連は興味を持たなかったのですから。
(ソ連はいかに防衛的だったか)

日本は潜水艦を充実させるべきです。
空母なんかより。
ソ連もそうしていました。

われわれは空母を持ちたいと思ったわけでもなく、また空母を持ちたくないと思ったわけでもない、われわれは米国（米軍）のために空母を持たされたのだ－どうせ そんなところだろう。

自民党が2018年度予算で今所有のヘリ空母を改造し、垂直離着陸機の空母にするらしいが、それを離島防衛用と嘘をついている、という事ですね。嘘＝空母は防衛には使えない、中国の航空機の数多く、前線に近い空母に攻撃必至で防衛にならない、という事ですね。であれば、おそらく空母は攻撃用であり、米軍の支援のため中東へ行くため、などと推測される。あるいは単に買いたいから買うという盲目的な軍備拡張でしょうか。