11月11日岐阜県白川町で、戦前戦後史人権フォーラムで、ゾルゲ事件について話した。
戦前史の中で、ゾルゲ事件は、東条の近衛追い落とし、そして開戦と深く関与しているだけに検証を求められる事件である。
ゾルゲはソ連のスパイである。尾崎尾崎秀実はその協力者である。それは事実であるが、だから死刑でいいというものでない。如何なる害を与えたかを検証する必要があり、実はそれはない。
世界の諜報機関の人々や山の様に日本で活動してきている。だからと言ってこれらの人々が逮捕され死刑になる訳ではない。
瀬島龍三という人物がいる。中曽根内閣時代に活動し、1984年に勲一等瑞宝章を受章している。しかし彼は戦前、1945年7月1日、関東軍作戦参謀となり、ソ連につかまり、収容所に入れられ、極東裁判ではソ連側証人として出廷した。日本軍に不利な証言をしたことは間違いない。
読売新聞の正力松太郎氏は
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コメント
孫崎さんがこの時期東条による近衛追い落としについて言及されたこときわめて重要だ。
先日、知合い曰く「『わたしを離さないで』は読んだことがあるが、ぼんやりした読後感しかなかった。何故こういう作家がノーベル賞なのだろう」と。ノーベル賞はさて置き、話しても無駄な相手に適当に相槌を打っていた。
言わば孫崎さんは この小説の登場人物だとしたら、自分の運命を踏み躙る力へ無抵抗のままでいいのか-そう説得し続ける役回りとして描かれる存在と思う。
1945年?
(ID:19005377)
以前にも書きましたが、孫崎先生の「日米開戦へのスパイ」は独裁政権の阿漕な手口を鮮烈に描写し、分かりやすく読者に提供したものとして私は高く評価しています。
安倍政権も独裁政権を目指しているかの如く見えますが、日本の言論は大手メデイアを除けば一応保証されていて政権が当面する憲法改定は思い通りには進まないようですね。その背景には「結社の自由」が保証されていることが上げられるのではないでしょうか。そのお蔭で諸々の政党が健在ということでしょうか。民主主義を考えれば当然と言えば当然なのです。
国民も多種多様で構成されています。靖国神社信奉者に始まり、拝金主義者、俗なのに上流気取りの人々、組織労働者、未組織労働者、失業者、平和主義者、戦争狂いともう数え上げれば切りがないのです。でありますから、二大政党なんか夢の中の夢。民主主義(戦争とは180度かけ離れた概念)が成熟すればするほど、政党が多くなるし、その逆も真です。
公明党、立憲民主党、日本共産党というマイナーな政党の独自の憲法観が各種のメデイアを通して国民の目や耳に届けば、安倍政権をフリーにさせることは無いと思います。なんだかんだ言われていますが、現行憲法が70年も長き期間稼働し続けたお蔭で一定の民主主義が国民全体にしっかり身についているからこそ、政権の横暴は強く牽制されることになるでしょう。もし、安倍政権が陰険な手口をちょっとでも使ったら、国民は怒ると思いますね。政権は加計問題にあれだけひるんだのですから。