孫崎享のつぶやき

「美」の追及は古代日本人の心。言葉も同じ。自称「右翼」にそれがあるか。「万葉集」に対して、日本研究家のドナルド・キーンがどう評価しているか。

2017/09/05 09:56 投稿

コメント:7

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先ず、ドナルド・キーンの論評の中に出てくる歌を見てみたい。

・額出王:あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る

・柿下仲麻呂:家ならば 妹が手まかむ草枕 旅に臥やせる この旅人あわれ

・柿下仲麻呂:草枕 旅の宿りに 誰が夫か 国忘れたる 家待たまくに

・仲麻呂:君がため 手力疲れ織りたる衣ぞ 春さらば いかなる色に 摺りてば良けむ

・作者明記なし:水の上に 数書くごとき わが命 妹に逢はむとうけひつるかも

・依羅娘子:今日今日と 我が待つ君は 石川の 貝にまじりて ありといわずやも

・大伴旅人:ここにありて 筑紫やいづち 白雲の たなびく山の 方にあるらし

・山上憶良:世の中を 憂しとやさしと 思えども飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば

・大伴家持:春の野に 草食む駒の 口止まず 我を偲ふらむ 家の児

・山上憶良:世の中を 憂しとやさ

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コメント

海行かば水漬く屍山行かば草生す屍大君の辺にこそ死なめ顧みはせじ
も、万葉集の歌(※)なんですが。

そもそも、万葉集の頃にサヨクはいません。

ちなみに、私が万葉集で一番好きなのは

家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る(有間皇子)です。

※陸奥国に金を出す詔書を賀す歌一首、并せて短歌(大伴家持)の一部

No.5 87ヶ月前

今の日本では北朝鮮に親近感をもつ側がサヨクってことになってますが、そりゃまあ成り行きでそうなってるだけで、フランス革命ともマルクス主義とも実質的になんの関係もないでしょ、北朝鮮の体制って。

北朝鮮の体制を仮に応援するとしても、常識人の読書家ならその人が自分がサヨクという自覚をもてるはずがないんで、つまり、そんだけアホだってことで、たしかに思考レベルでそこまでアホはウヨクにはなかなかいないので、サヨクとウヨクは非対称だと納得 大笑

No.6 87ヶ月前

古代は、どちらかといえば、唯心的社会であり、現代は、どちらかといえば、唯物的社会であり、神、仏、霊魂,霊界の存在に無頓着というか、否定的である。特に日本はひどい。自称「右翼」だけが、唯物的とは言えない。自称「左翼」を含め、我々すべての言動を見れば、唯物的に生きているといえないか。

No.7 87ヶ月前
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