官邸報道室は菅義偉官房長官の記者会見での望月記者の質問に対し、東京新聞に宛てた書面で「未確定な事実や単なる推測に基づく質疑応答がなされ、国民に誤解を生じさせるような事態は断じて許容できない」として、再発防止を強く求めた。(産経新聞)

これは極めて深刻な申し入れである。

記者会見であるから、質問が事実と違う内容を含んでいたら、官房長官が「違う」と言えばいい。何ら国民に誤解を与えることにはならない。

重大なのは、「未確定な事実や単なる推測に基づく質問」を禁じようとしている事だ。

同時進行している様々な事件は全貌が解らない。当然推論に基づく疑問が出る。これらを禁ずることは、政府の言う事に何も質問させないということだ。

言論界で何らかの関与をする人は次の、マルティン・ニーメラーの言葉をかみしめるべきだ。

・ニーメラー財団による詩

ニーメラー財団は、1976年のニーメラーに対するインタビューを元