エドウィン・ライシャワーは 1910年生まれ。ハーバード大学教授。1961年1966年、駐日アメリカ大使。著書『日本《過去と現在》』(時事通信社 、一九六七年)からの引用。
・当時の日本において、国主義的かつ権威主義的な反動が起こったことの裏には、当然ながら数世紀にわたって形成された日本人のある特質があった。ナショナリズムはつねにくすぶり続けており、さして煽りたてずともそれは再び燃え上がったし、幾百年もの武家政治の下にあった日本人は、軍国主義者の主導権主張を唯々としてうけいれた。
・幾世紀もの間の権威政治におとなしく服していたせいで、たいていの日本人は、再び権威主義を押し付けられることになってもほとんど無関心であった。
・事実、彼らの多くは、せっかく手に入れた知的・政治的自由にぎこちなさを感じて、むしろもう一度天下り権威のもとで感情的な安住を得たい、とさえ考えていたのであった。封建時
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コメント
2014-08-05 06:52 に孫崎さんは、ライシャワーの同じ文章を引いています。
http://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar593013
このことは、孫崎さんは、以前書いた記事を忘れていると見るよりは、
孫崎さんの基本的な考え方がまったくかわっていないことを示すものでしょう。
ちなみに、そのときは、younghopeさんとフレデイ タンさんがコメントしています。
内容は読めばわかりますが、個人的興味としては、フレデイ タンさんの「変化」は鑑賞のしどころですね。
私は、このライシャワーの文章は古臭いと感じます(ただし学ぶところがまったくないと言いたいわけではない)。当時の日本人がこういう文章を求めた可能性もあるのですが、今は、似たようなことを米国人がいうにしても、別の言い方をしなければ話題にすらならないでしょう。
日本の経済的な最盛期は過ぎたのかもしれませんが、その一方で、今の10から30歳代くらいで、
日本が文化的に英仏独に劣っているとおもうものはほとんどいません(誤解されたくないのですが、優っているとおもってるわけでもなく、学ぶところがないとおもってるわけでもない。いわれのない劣等感はもたず、どの国にも歴史があるとおもってるだけです)。米には正直、多少の劣等感はあるとおもいますが、同時にそうとう変な国であるという意識もあります。
その点、上でuesiさんが
【現在のアメリカの混乱は、上から目線で他国に君臨し、自国と自分の立場を良く考えてこなかったアメリカの知の敗北だと思っています。こちらの方が日本よりも問題の根が深いので、やるのだったら「日本人論」よりは「アメリカ人論」を考えた方が面白い結果を得る事ができる様にも思います。その方が、かえって「日本人」が見えてくるかもしれません。】
とおっしゃっていることには、かなり共感します。
>>10
初めに、何故、今回のように孫崎さんの趣旨と違うようなコメントをしたか、説明すべきだったかもしれません。
私は、今まで、さまざまな人が発言されていること、ライシャワー博士の話も分かるのですが、「時と場所」が変われば、違った考え方が展開されるのが、必要という考え方に立っているので、現在日本が置かれている状況を見て、コメントしました。軍国主義(全体主義)といっても、現在は、権力者が力づくで勝ち取ったものでなく、選挙で選んでおり、だれが悪いといえば、国民が悪いのであり、政府が悪いとか、マスコミが悪いというのは、責任転嫁だと思っています。我々国民が覚醒することが不可欠だと考えています。
ライシャワー著「ザ・ジャパニーズ」では、この頃の日本は都市部と農村部で近代化の進み具合にかなりの落差があり、農村部での教育はせいぜい厳格な忠誠心と順応精神を教え込まれたに過ぎなかったと記している。
多くを占めるこの手のタイプは、議会制度、大企業、個人主義、都市部の自由きままな生活風潮の出現を嫌い、過去のもっと父家長的な指導者たちを思い出していた...こうして日本における民主主義は、外見上の勝利にもかかわらず、欧米におけるようなしっかりした制度的枠組みを持たず、広範な感情的、知的な支持を欠いていた-と。
民主主義が血肉となる前にどんどん工業化が進んだ所為で大衆の奴隷化がより効率アップ。あれよあれよという間に「全体主義の無差別奴隷社会」の出来上がり。それから90年近く経った今では考えられない...どころかもっと悪い。
とあるブログに「人は、情報をコントロールされると、行動をコントロールされる」とあったが、人(民度)の劣化を奨励する一方、人を操作するインフラの進化に拍車が掛かれば、こと日本は「昔歩いた道」を高速でかっ飛ばし、「1984」をいち早くす体現するホンモノの「先進国」になれるのでないか。
(ID:18367902)
総務省の調査結果であるが、国民の74%が、現在の生活に満足しているという。
疑問も大きいが、これだけ巨大な借金を抱え、企業には大盤振る舞いの金融緩和によって「金利0%」を長年続けようとしており、国民サイドでは、社会福祉はかなり充実し、医療費などの心配を全くす必要のない社会であれば、不満など出るはずがないともいえる。
国民の政権に対する評価に対しては、金融緩和し、企業活動を全面的にバックアップする、国民生活を圧迫させないため必要に応じて生活支援給付金を支給するなど至れり尽くせりであり、国民から批判が出なければ、マスコミが批判したくても批判できない。財政を無視した政治を行い、国民、野党、マスコミ、評論家などが、ポピュリズム的放漫経営を続ける自公政治を批判しない。
野党は憲法改正とか、森友,加計問題で批判するが、すべてが焦点を縛った追求ができない。北朝鮮が、日本を対象にして、何ら手足の出ないのを見越し、日本の上空にミサイルを飛ばす。国民の不安が増すばかり、安保の肯定、憲法改正が自然の流れになりそうだ。北朝鮮は安倍政権をバックアップしているとみられても致し方ない。
もろもろの流れを見ていくと、国民生活の上では不満がなく、安心安全面で問題あり、否応なく日米安保に期待する度合いが強まり、憲法が形骸化していくばかり、解釈論などは日本だけで通用する論理であるが、国際的には通用しない。現実的に、北朝鮮に日本領土の上空にミサイルを飛ばされて何もできないみじめさを味わっていながら、平和憲法は素晴らしいといわれて喜んでいる「平和ボケ」は、脱皮する必要があるのでしょう。