北国新聞は、「北風抄」と言うコーナーを持っている。

 6-7名が週一回交代で寄稿している。

 私は、2000年代初め、防衛大学校教授の時代から続き12、3年になるであろうか。

 石川県は保守的な県である。

 かつて金沢に、石川県では勢力を持つ経済関係団体に呼ばれて講演した。

 講演が終わって、エレベーターの方に歩いていると、主催者が飛んできた。

「孫崎さん。済みません。気にしないでください。」

 担当者が何で謝っているのか解らなかった。

 「そうですか。気付かれませんでしたか。

  実は会員の一人が“今日は何であんな講演者を呼んだのか」と大声で叫んでいたものですから。

 大声で叫ぶのだから、多分、会の重鎮だったのであろう。

 そういう土地柄であるので、私が石川県小松市の出身であることを考えても、何故私が北国新聞に長く書いているのか、いぶかる人