6月14日、徳間書店から、「21世紀の戦争と平和: きみが知るべき日米関係の真実」が発売される。
日本が崖っぷちにある中で、松井久子監督が、参議院選挙の前に、普段政治を語らない多くの国民に憲法を知ってもらおうと映画「不思議なクニの憲法」を作られたように、「泥棒が入るから戸締りが必要。だから軍事力増強や集団的自衛権が必要」と言う様な乱暴な議論で堂々と憲法違反をする現在の在り様に、根本に戻ってどうしたら日本の安全保障を確保できるかを書いてみたのが、この本です。
まず、この本を作る誘いをしてくれた徳間書店の編集者: 崔鎬吉氏の感想を掲載したいと思います。
●なぜ今回、孫崎さんに書籍の執筆を依頼したのか。
経済が行き詰るとナショナリズムが亢進します。そして亢進したナショナリズムと暴力性には一定の親和性がある。米国のトランプ旋風はその好例です。日本経済はいま瀬戸際まで追い詰め
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購入の予約をしたい。要点は、「本書で展開される言説は、鵜呑みにしないでください。あくまで自分の頭で考えるための手掛かりとして、利用してください。」の言葉に尽きるのではないか。
新聞定期購入をやめてから、時々刻々に起きる問題を新聞などマスコミを通してでなく、自分の頭で、問題の原因と現在進んでいる状況をつかみながら、問題の本質を追求するようにしている。孫崎さんご投稿の論理展開と同じ方法が体に染みつき、私なりに問題把握が自然体のうちに心得られるようになってきていると思っています。ありがたいことであるが、本当の教育は、日々の言動の中で、教えられていくものであり、同じような気持ちを抱いている人がいるのではないか。一番大きな問題は、日米同盟と憲法の関係であり、日米同盟と憲法を直接的視点に置きながら、間接的視点でみられる横超的思考習慣がつかないと、孫崎さんのお話は何度聞いてもわからないかもしれない。端的に言えば、今まで見聞きし、教えられてきたことにとらわれないというか、忘れる勇気が必要なのでしょう。
孫崎さんの一連の著作を読んでよかったと思う点がまさにこの自分で考える手掛かりになったということです。
たとえば安全保障問題を考える時も、日本の都合のみではなく、相手国や周辺国の思惑も考慮に入れて、その構造を踏まえて考えることが出来るようになったと思います。
これで稚拙ながらも自分自身の価値判断の物差しを持つ事が出来るようになり、それを応用して色々な事象に向き合う事が出来るようになりました。
多くの日本人には各々の価値判断の物差しが備わっていない様に見えます。
ゆえにマスコミで盛んに露出されるオピニオンリーダーをはじめとするマスコミの送り出す流れにまんまと乗せられてしまうのでしょう。
かつては気が付かなかった日本人の弱点ですが、イラク戦争時の人質(高遠さんらの)事件で、外務官僚の自己責任という発言にうまく引きずられていく様を見て、その弱点が露呈してしまいました。
それ以後、特に安倍政権になってからのマスコミ懐柔と締め付けは露骨で、また見事にマスコミは安倍政権のいいなりにプロパガンダを垂れ流している様にもみえます。
こんな流れを断ち切るためにも、孫崎さんの活動はとても重要な事で、今回の著作もその一環として多くの人に刺激を与えてほしいと切に思う次第です。
なぜ権力者は戦争を求めるか、それは不人気な指導者にとって
戦争こそは元気の出る特効薬だからです。
国民の熱狂的支持を集めることができます。
戦争をやれば。
フォークランド紛争を引き起こしたガルチエリは
当時青息吐息の政権でした。
それがフォークランドを攻め、占領した途端にアルゼンチン国民の
支持は最高潮に。
サッチャーも同様に不人気でした。
世界の大勢は、イギリスは武力で反撃はしないと見ていましたが、
不人気政権にとって「売られたケンカ」はこれ以上ない「神風」
ですからね。
喜んで買った。
そしてハリウッド映画になるほどの有名な首相となりました。
トルコのエルドアンは80%以上と言われる圧倒的支持をプーチンに
与えるロシア連邦国民に感謝すべき。
プーチンが不人気大統領だったならトルコに対する報復攻撃の誘惑に
耐えられたかどうか。
私が「民主主義」に対して懐疑的で中国の民主運動家などに一片の
共感も寄せないのは中国の民主など、日本との戦争を喜ぶ働きしか
しないと思ってるから。
中国のトップが選挙などで決められるようになったら、日本にとって
悪夢でしかない。