私が大使館時代、数多くの、外遊にくる国会議員の世話だった。

常に考えさせられるのは、この外遊は国政に何の影響を与えているのであろう、名目はついてちょこっと相手政府の人と会うが、実態は単に国費を使って観光旅行しているだけではないかと思わされた。

 戦後しばらく、議員が海外にいくのは意味があったと思う。

 民主主義と離れていた国である。多くの立法をしなければならない。そのために、海外の情勢を知る。それはそれで意義があったと思う。

 しかし、戦後日本は法整備も整い、体制が出来た。

 今、海外で議員が実地で見なければ情勢が把握できないという時代ではない。

 多分、今日、外遊と称される、多くの議員が団体旅行するもので、その結果、法律などに反映されたというものはほとんどないのでないか。

 与党も野党ももう原則、外遊を止めたらどうか。勿論、大臣も含めてである。

 交渉案件があ