骨の髄までコスプレにズッポリ漬かっているような、熱心なコスプレイヤーさんたちに言わせると...本当のコスプレ道とは、友達を作り、好きなキャラクターに敬意を払い、時には自分自身にチャレンジすることかもしれないが、とにかく楽しむコトである、と口を揃えて言うようです。
以上を踏まえていたとしても、キャラの完全再現を追求するヒトも多々おられるようですが...ソッチに行っちゃうと、けっこう失敗するパターンもあるんですって。
だって、たとえばですよ? アナタがキャラとは違う性別だったとしたら? 体型がまるっきり違っていたら? それだけでなく、もしもChaka Cumberbatchさんのように、生まれ持った肌の色が違ったとしたら、どうしましょうね?
ウェブサイトのxoJaneでは、そんな黒人女性コスプレイヤーChakaさんによる、体験談が書かれています。以下でもう少し詳しく読んでいきましょう。どうぞ。
Chakaさんはこれまで、元々が黒人ではないキャラクターのコスプレをしてきたため、いわれのないイジメや誹謗中傷を受けてきたのだ、とおっしゃいます。
deviantArtやTumblr、4chanなどでワタシの写真が出回るようになってからというもの、ワタシのコスプレが人種差別の火に油を注いでしまいました。そして人々は言うのです...「白人のコスプレのほうが、アンタのよりよっぽどマシだよ」と。
例を挙げてみますと、以前にChakaさんが着たセーラーヴィーナスのコスチュームでは、アクセサリーからウィッグにいたるまで、人種差別に満ちたヒドいコメントがたくさん寄せられたのだそうです。
たとえば、Tumblrで書かれたオリジナルのコメントでは...
ブラックのコスプレイヤーにしては(差別するつもりじゃないよ)カノジョはイイ仕事してるよね!と書かれていたのですが、後から書き換えられて、
カノジョの肌の色が好きだな。なんてコメントがついていたり。他にヒドいジョークなのはコチラ。
ワタシはニガー・ヴィーナスでセーラー・ヴィーナス・ウィリアムズよ。だってワタシは黒人だから。などという、最悪な差別用語と共に、世界的なテニス・プレイヤーの名前までダジャレのネタとして引き合いに出される始末。他にも、コスプレで着ていたキャラクターが汚されたと責めてきたきたヒトもいるんですって。そんなの、あまりにも不条理すぎます。
キャラクターはリアルじゃないかもしれない、でも人種差別はリアルなんです。とChakaさんは嘆き悲しんでいます。
こうした差別的なコメントは特別なケースではなく、たとえばTumblrなんかですと、もうしょっちゅう当たり前のように書き込まれているんですって。
むしろ、キャラクターとは全く似てもいない人々のほうが、コスプレを心の底から愛している場合のほうが多いのは明らかだというのに、そうした書き込みをする人たちの、なんとまぁ視野の狭いコトでしょう。そんなの関係ありませんよねぇ?
それにChakaさんは、無数のキャラクターたちが完全に非現実的だと言うのに、いったいドコのダレがコスプレしたキャラとその人が似ているとか、似ていないとかの判断を下せるのだろうか? と、日々の観察からおっしゃいます。
趣味を超えて、その人の生き様や人生となっているコスプレへの情熱を、肌の色が違うからバカにするなんて全くのナンセンスです。それにインド初のコミコンは皆さんとても楽しそうでしたし、他にも格闘ゲームは人種のるつぼですので、仮に白人が中国人キャラの春麗に扮していたって、段ボール箱で『ガンダム』のコスプレをしていたって、微笑ましく許せちゃいますよねぇ?
もうホント、コスプレは好きなキャラクターを好きに着こなせばイイんです!!
最後に、Chakaさんのfacebookファンページには、カノジョのいろんなコスプレ写真が公開されていますので、その実力をご覧くださいませ。
I'm a Black Female Cosplayer And Some People Hate It[xoJane via Kotaku]
(岡本玄介)
コメント
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かわいいじゃないか皆好きにやりゃいい
(ID:3239968)
ただの誹謗中傷を記者とこのレイヤーがファビョって人種差別にしたてた記事
問題提起じゃなく現実逃避だな
(ID:4617252)
そりゃ元のキャラとの差が大きいほど違和感を感じる人もいるよね。
太ってたり、脚が短かったり、不細工だったり、キャラが好きなら
コスプレ全般が好きでない人もいるだろうし、そこらへんどうなんだろ。
ただこの記事で紹介された中傷コメントはほぼ確実にキャラへの思い入れじゃなくて
差別したいだけな感じに思った。