住民の不満が渦巻いた川内村の懇談会で、政府は避難指示解除を通達
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
木野龍逸の「ニッポン・リークス」
2014/08/22(No.008)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[目次]
1.東電福島第一原発事故トピック
(1)川内村の避難指示区域が解除決定━住民懇談会は不満続出
2.気になる原発事故ニュース
3.編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.東電福島第一原発事故トピック
(1)川内村の避難指示区域が解除決定
━━住民懇談会は不満続出
<帰還解除の方針、決まる>
━━懇談 うちとけて話し合うこと(広辞苑第4版)
8月17日に福島県の川内村で政府が行った懇談会は、広辞苑が示す様子とはまったく違ったものになった。質疑が始まると最初から最後まで住民は疑問を投げかけ続け、それに答える政府は論点をずらして住民をいらだたせることに終始したのだった。
懇談会というより、話のかみ合わないテレビの討論番組のようだった。違っているのは、最初から結論が決まっていたように感じたことだった。
この懇談会で政府は、川内村の東側部分に出されていた避難指示解除準備区域の指定を10月1日に解除することを決めた。同時に20キロ圏内の居住制限区域を、避難指示解除準備区域に再編することも決まった。次回の原子力災害現地対策本部会合で最終決定される。開催日時は調整中だ。
▽避難指示区域の概念図と各区域の人口及び世帯数
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/140401.pdf
住民懇談会では、質疑が始まると同時に住民側から反対意見が続出。予定の2時間を超えて政府が打ち切ろうとした際には、「意見があるうちは続けるべきだ」という声が上がり、さらに40分間続いた。
解除時期について赤羽副大臣は、政府としては特例宿泊終了後の8月26日を考えていたが、村から「10月1日に解除をしていただきたいというご意見が強くあった」ので延長したという主旨を述べ、村長らに花を持たせた。しかし終了後は住民から「納得できない」という不満の声が多数聞かれた。
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
2014/08/12(火) 00:50 東電が発表した新たな海洋放出計画は、不誠実に説明を先送りしてきた古い計画
2014/09/01(月) 08:52 子どもの甲状腺癌が悪性と疑いを含めて104人になる中、福島医大が症例情報を独占するのは疑問
コメント
コメントを書く(ID:19138734)
遅配でもいいです。頑張って下さい。