第77回〈最終回〉 あなたはハイエナ客に感謝して爽やかに閉店できるか?
「終わりよければ全てよし」とはシェークスピアの戯曲の題であるが、それに私は平成元年頃から違和感を持ち続けている。その違和感は近隣商店の閉店の際にいよいよ強くなって目下悩みの種。商店は「大感謝!閉店セール」をおこなっていた。「倒産するのに何を感謝するのだろう?」 私は押し寄せる客の荒波の中で、ってそこまでの規模でないので、さざ波の中で憤慨していた。この死体を漁るハイエナのような客が、日々到来しない結果、店は潰れ、負債を抱えるのに何を感謝しているのか。
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