第54回 あなたも横暴なタッチパネルに屈して宣言するのか!?
コンビニのレジで発泡酒の代金を払おうと小銭入れに目線を落としている私(40歳中間管理職)の耳に若者店員の「タッチお願いします」の声。驚愕して促されたパネルをみると、バカにするかのような大きなフォントで「未成年者ではありません」。おかしい。私の記憶が確かならば、先日まで店員側で勝手に端末に情報を推定、入力していたはず。私は忘れない。神にでもなったつもりなのか、コンビニ店員がほくそ笑みながら私の年齢、性別、職業、性癖などを勝手に端末に入力しマーケティングに活用していたあの屈辱を。
それが人手不足か責任転嫁か事情は知らぬが、一転、成人式から20年を経た40過ぎの男に子供じゃないと宣言せよ!というのはどれだけ横暴なのか勝手なのか非礼なのか。こんなコンビニの帝国主義に屈するわけにはいかない。私は正義の旗のもと、発泡酒の銃後でパネルにタッチしないレジスタンス活動を決め込んだ。無論、買い物は終わらない。だが私にもプライドがある。店員は私の意気込みに気圧されたのかレジ会計を進めない。進められない。
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