第53回 あなたは左サイドおばはんの執拗な猛攻を防ぎきれるか?
世はサッカーワールドカップ一色である。四年に一度の祭典に寝食や親の命日を忘れてエキサイトするのも悪くない。しかし、液晶テレビに映し出されるハイビジョン映像だけでサッカーが生み出す熱狂を体感出来るだろうか。もちろん否。それらを体感出来るのは現場、スタジアムだけである。得点や失点のたびにアーッ!うひょ-!と咆哮し、たまたま隣に居合わせた人たちと喜び悲しみを合法的に分かち合う。オーレーオレオレオレー!その熱さ、一体感、せっかくスタジアムに行くのであるなら若い女性と興奮を分かち合いたいと考えるのが男の性。けれども現実は厳しい。
先日私は地元のJリーグチームの応援に行った。日々のおこないのいい私の右には心底興奮を分かち合いたい二人のギャル。期待は高まる。高まりが痴漢冤罪を恐れ電車内で両手万歳の姿勢を取っている悲しい日常を忘れさせる。
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