第12回 偽装人間タケモトミキオ
「偽装国家・日本」が暴かれつつある。
一流ホテルから有名デパートのほとんどが「食品偽装」していたことがバレてしまった。
オレは二つのことを指摘しておきたい。
一つは、古くは「古事記」「日本書紀」(最近の歴史学では公に認めていないが、大和民族を乗っ取った中国・韓国系の移民が自らの正体を偽装するためにデッチあげた書物)からはじまって、戦後の「核を国内に持ち込まない」という「核三原則」もウソっぱちだった。つまり、日本及び日本人の根底には「偽装」を「あうん」の呼吸で認めてきた歴史があるということ。
《※編集部注:もしかして「核三原則」って「非核三原則」のことですかね?》
もう一つは、聖徳太子の「和をもって尊し」が象徴するように、原理原則より「なあなあ」でええやんけという、いわゆる「大人の知恵」とでも呼ぶような、いわゆる「まあ、そんな固いことは言わないで〜」というアレである。
「食品偽装」なんて、聖徳太子の時代からずーーっとやってきたのだと思う。それが、「なが〜い不況」と「グローバル化という名の国際化」、そして「ネット社会という名のチクリ構造」がミックスされて、バレバレになる時代に突入したのだろう。
ワタクシの「同時代分析」は、この辺にして、今回の本題に入ろう。
《※編集部注:はい、この辺にしてくれて、ありがとうございます。》
あなたは、「忍術を使ってその場からドロンしたくなる」ほどの「最悪の場面」に出くわしたことはありますか?
オレの「最悪の場面」は、高校1年生の3学期にそれが起こった。
このとき、オレは「アホ人間」を暴かれ、しっかり者という「偽装タケモトミキオ」が禿げてしまったのである。
オレは当時、寮生活をしていた。
学校はそれなりに生徒の自主性を重んじる方針だったので、寮も先生はいちよう宿直で見回りはするが、生徒を「管理」するようなことはなかった。
《※編集部注:「いちよう」は一応、原文ママ。》
そういうことで、寮には生徒が選んだ寮長がいて、問題が起こったときは寮の総会を開き、議長が仕切ることになっていた。
目立ちたがり屋のオレは、ヒマそうだけどカッコよく見える議長に立候補して、選ばれる(本当はみんなやりたくなかっただけ)。
安易な気持ちで議長になったはいいが、よりによって、オレの議長のときに、10年に一度でも起こりもしない「大事件」が勃発してしまうのであります。
大事件の要約を書くと、3年生のNという番長的な人が、「態度が生意気」とかなんかで、2年生のDという人を殴ってボコボコにしてしまったのである。それを不満とした2年生が総会にこの問題を議題にしてしまったのでありんす。
オレからしたら、本人たちで話し合って解決すればいいと思っていたが、議題になってしまったから、1年坊主のオレが2年と3年のこじれた問題を仕切らなければならないことになってしまったのだ。
もう大変! ビビリにかけては七つの海にとどろき渡る男である。
前日は寝ることができず、不安を「手マンコ(オナニーのことね)」でまぎらわし、フ〜ラフラ。
睡眠不足ゆえに、何をどうしたらいいか、さっぱり妙案は浮かばず、総会になってしまった。
予想通りに総会は冒頭からアレに荒れまくる。
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