第17回 あなたは独創性溢れる書店の手書きポップを見たか?
手書きポップが流行っているらしい。
書店や洋服屋などで店員が商品のセールスポイントを厚紙などに書いて飾ったアレである。デジタル社会のアンチテーゼとして手作りオンリーワン感が受けているのだろう。
私は手書きポップには懐疑的だ。
手書きポップにはセンスが必要だ。悲しいことに大方の人類にはセンスがない。センスがない店員により「これはお買い得かも…」という自信なさげで購買意欲を削ぐポップが量産される。売上は伸びず、店員はリストラ対象になってしまうので、保身から書籍やインターネットで前例やテンプレを調べて手書きポップを書くようになる。つまり私たちが目の当たりにしている手書きポップの大半はオンリーワンではない可能性が高いのである。
私はセンスがなくても明るく前向きであれば手書きポップはよろしいと思う。この商品を買えば、前進できる。上昇できる。
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