「言論の自由」を声高に叫ぶ人は、みんな、「言論の自由」を本当に信奉しているのだろうか?
「本当に信奉している」というか、本当にその意味するところが分かっているのだろうか?
分かっていない――というのが、ぼくの見たところである。多くの人が、「言論の自由」をだいじだといいながら、「何でもかんでも言っていいわけではない」と思っている。例えば、他者を差別したり、誹謗中傷したりする言論は、言ってはいけないと思っている。
これは、極めて純粋な意味での「ダブルバインド」だ。そして彼らは、それをほとんど無自覚にしていて、自分でダブルバインドだと気づいていない。だから、指摘されるとすぐに論破されてしまう。そうして、結局有益な話し合いにならない。そういう有益な話し合いにならない人の意見というのは、社会に何の益ももたらさない。
「言論の自由」を信奉することは、とても難しい。「言論の自由」についての有名な故事に、
ここから先は有料になります
ニコニコポイントで購入する
チャンネルに入会して購読する
- この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。