「劣化する人」がこの世に増えたのは、そういう教育をしてきたからだ。そのため、これからの教育は、「劣化する人」にしないよう、注意する必要がある。

ところで、なぜぼくが「劣化する人」を問題視しているかといえば、社会の中で居場所を持つ人を、より多く作りたいからだ。社会において、有機的に機能する人が多くなれば、それは安全や平和に直結するため、誰にとっても得となる。

そしぼく自身は、そういう社会の得を、なるべく多く作っていく必要がある。なぜかといえば、そうしないと、社会の中でぼく自身の居場所をなくすからである。

ところで、今の「劣化する人」と同じスペックの人は、30年前には「劣化する人」ではなかった。なぜかというと、30年前まで、つまり1994年頃までは、50歳になっても60歳になっても、同じことしかできなくても社会に居場所があったからだ。バカの一つ覚えで同じことをくり返していても、それはそれで需要