マンガの80年代から90年代までを概観する:その65(1,910字)
日本では、1980年から女性が強くなる。その象徴的存在が薬師丸ひろ子なのだが、その割にこのことを知る人は少ない。
というのも、「強い女性」というと多くの人がフェミニスト的なキャラクターや意思や態度がはっきりしている人のことを思い浮かべるのだが、薬師丸ひろ子の場合はそうではないからだ。彼女は、むしろそのイメージの逆である。フェミニストでないのはもちろん、意思も態度もはっきりしていない。
そして、そのはっきりしていないところが魅力なのだが、実はそこのところこそ彼女の強さの源泉なのだ。だから、分かりにくいのである。
薬師丸ひろ子は、分かりにくい。だから、多くの男を魅了した。年上の角川春樹や高倉健や松田優作、また名だたる監督たちはもちろん、同世代や下の世代のファンも魅了した。
そんなふうに、「分からない」というのは強さだった。その意味で、薬師丸ひろ子は「分からないという魅力」の発見者ともいえた。
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コメント
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>>1
ありがとうございます!
(ID:405596)
>>2
お忙しい中調整ありがとうございます。