好きなゲームの種類によって、「脳の使い方の好み」というものも分かるのではないだろうか。FPSが好きな人は、生理的快感に飢えている。ぶつ森が好きな人は、普段の生活にストレスを感じている。パズルゲームを好きな人は、知的好奇心を求めている。

さて、そうしたカテゴライズとは無関係に、Wiiは2006年に発売された。このゲーム機は、売上げ的にbは大成功だったが、これまでにない奇妙な現象を巻き起こした。

それは、制作者やソフトの多様性が失われてしまったことだ。ファミコン、PS1、DSのときのように、さまざまなメーカーがさまざまな種類のゲームを出して百花繚乱――という活況は形作らなかった。

その代わりに、任天堂が一人勝ちした。この頃、任天堂の株価はうなぎ登りに登った。一時は8万円台まで行く(その後1万円くらいにまで下がる)。とにかく、任天堂の圧勝だったのだ。

なにしろ、Wiiで100万本を超えたソフトは