ゲームというのは脳を鍛えるためのもの(2,030字)
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そもそも、ゲーム以前に「遊び」というものが脳を鍛える。だから、人類の歴史においてはちゃんと脳の部位に対応した遊びが発展してきた。脳の部位は大きく三つあり、それにともなって遊びのカテゴリーも大きく三つある。
一、「生理的快感の遊び」。
大脳旧皮質に訴えかける。セックスを想起させるゲーム、たとえば馬乗り。あるいは生死の感じさせるゲーム、たとえば鬼ごっこなどがその典型だろう。
二、「感情的快感の遊び」。
大脳辺縁系に訴えかける。ちなみに「感情的快感」は大きく二つある。一つは、感情を浄化するもの――いわゆる「カタルシス」だ。もう一つは、感情を癒やすもの――いわゆる「メディテーション」である。
まずカタルシスは、主に物語で味わうものだが、チームゲームでも味わえる。あらゆるチームゲームは感情を浄化する。
元プロ野球選手の松井秀喜氏は、自分がホームランを打ってもニコリともしなかったが、チームメイトがタイ
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