きみは一人でも生きていける:第6回(1,880字)
ここまでの話しをまとめると、オペレーターを育てるための教育が一五〇年前に始まった。そして五〇年前まで(つまり一〇〇年間)は、世の中にはまだまだたくさんのオペレーターが必要だったから、それは機能していた。
しかしコンピューターの登場によって、オペレーターは世の中から必要なくなった。だから、それに併せて教育も変わらなければいけなかった。それなのに、以降の五〇年間も変わらずに継続し続けた。
おかげで、教育がモラハラになってしまった。それが、子供たちが心を病んだり、不登校が増えたり、自殺が増えたりしたことの原因だ。
なぜ心を病む子供が増えたかといえば、人間というのは「意味がないことをさせられると心が壊れる」ようにできているからである。五〇年前まで、オペレーターを育てる教育は意味があったから、心が壊れる子供はほとんどいなかった。しかし、五〇年前からそれは、徐々に意味がなくなっていった。それに
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