知的生産性を高める上で、「法律」というのはとても重要だ。
なぜなら、法律というものは、人類が文明――引いては知的生産性を高めるのと歩を合わせるようにして発展してきたからだ。人類の知的生産性が高まるに連れ、法律が発展し、法律が発展するのに伴って、知的生産性も発展してきた。その意味で、知的生産性と法律は双子の兄弟のようなものなのである。

そのためここでは、「法律の概念」というものを詳しく見ていきたい。そうすることで、その双子の兄弟である「知的生産性とは何か?」ということや、「それはどう発展してきたか?」ということが見えてくるからだ。


まず、法律とはそもそも何か?
また法律は、どういった経緯で生まれたのか?

それらを見る前に確認しておきたいのは、法律というのは必ず「言葉」で筆記されるということだ。だから、法律は「言葉の後に生まれたもの」と考えることができる。

ただ、法律というのは生まれる過程で、