『シン・ゴジラ』のモデルが『日本のいちばん長い日』ということで、この作品を見てみた。そうしたところ、想像以上に共通点があったので、とても面白く見た。

庵野秀明監督は、『シン・ゴジラ』撮影開始直前の打ち合わせで、スタッフたちを前にして「面白い日本映画を目指してやっていきたい」と語った。これは、彼の中に明確な「面白い日本映画」像があったからだろう。そしてそれは、この『日本のいちばん長い日』をイメージして言ったはずだ。それほど、この作品は「面白い」のだ。

では、『日本のいちばん長い日』はどのように「面白い日本映画」なのか?
今日は、そのことについて考えてみたい。


庵野監督は、面白い「映画」ではなく、あえて面白い「日本映画」といった。そこには、『日本のいちばん長い日』に、外国映画にはない面白さがあると考えたからだろう。だから、『シン・ゴジラ』のモデルにしたのだ。

では、『日本のいちばん長い日』にあ