ハックルベリーに会いに行く

台獣物語31(1,975字)

2016/08/27 06:00 投稿

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31

 昼食と昼寝を挟んで午後三時から、再びトレッキングに行くことになった。合宿所に集まった未来のヲキやトモたちは、それぞれ山歩きの格好をして、近くの野山を歩いた。
 これの引率には、藤堂先生と朝倉先生の二人がついた。藤堂先生が先行して、朝倉先生がしんがりを行く形だ。
 トレッキングは、あくまでも野山を歩くだけだから、ぼくは最初、ほんの散歩間隔でスタートした。ところが、ただ目的地も知らされないまま黙々と歩いていると、すぐにバテてしまって、ぼくはいろんな考え事をするようになった。
 それは、合宿所に来てからのことだったり、これまでのことだったりした。特に、ぼくのパートナーであるエミ子のことについて考えていた。
 この合宿所に来てからのエミ子は、明らかにこれまでとは様子が違った。これまでより積極的になったのはもちろんだが、これまでは出さなかった知られざる側面が顔を出すようになった。
 特に、朝に見せた人

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