<チャンピオンズC:追い切り>
チャンピオンズC(G1、ダート1800メートル、6日=中京)の追い切りチャンピオンは、昨年の覇者ホッコータルマエ(牡6、西浦)だ。先週いっぱいに追われた分、今週はラスト重点の追い切りでタイムは4ハロン54秒2-12秒3だったが、動きはパワフル。併走馬よりも前に出ようという気迫も感じられた。「息遣いだけではなく、動きも良くなっている」と西浦師。史上最多G1・10勝目へ、視界は良好だ。
坂路を併せ馬で追い切るホッコータルマエ(手前)
昨年の覇者ホッコータルマエが、最終追い切りで昨年以上の動きを見せた。2日の時点で単独のS評価。当然、追い切りチャンピオンはこの馬だ。
力のいるコンディションだった朝8時半の栗東坂路。先導役のブルドッグボスがペースを上げたのに呼応し、幸騎手が軽く気合をつけると、顔を左右に向けて走っていたタルマエがピタリと前を向く。調教駆けするパートナーに並びかけ、半馬身前に出たところがゴール板だった。
動きを確認した西浦師がうなずく。「先週にめっきりはっきり(いっぱいに)追ったことによって、気合乗りが全然違う」。その先週は不良馬場の中で、ブルドッグボスと併走し4ハロン51秒6-37秒9-24秒9-12秒8(併入)のスーパーラップをマークした。2週続けて追い切りに騎乗した幸は「もともと使って良くなるタイプだが、今回も間違いなく前走よりいい状態」と言い切った。
昨年はJBCクラシック4着から巻き返しての勝利だったが、状況は厳しかった。ドバイでストレス性の腸炎を発症し、現地で入院したためJBCクラシックが7カ月ぶりの実戦。そこからのたたき2戦目で、良化途上の感は否めなかった。それでもチャンピオンズCを勝ったあたりが、この馬の底力だろう。その点、今年はドバイ遠征後に帝王賞を勝っており「JBCクラシックへ向かう過程が今年の方が良かった」と幸騎手は言う。その分「去年よりいい状態」でチャンピオンズCを迎えられる。
そもそも実績では今回のメンバーでも群を抜いた存在。そんな馬が好調でレースを迎えるだけに「負けられない気持ち」と鞍上は言葉に力を込める。ライバルのコパノリッキーや新星のノンコノユメを力でねじ伏せるか。【岡本光男】
チャンピオンズC(G1、ダート1800メートル、6日=中京)の追い切りチャンピオンは、昨年の覇者ホッコータルマエ(牡6、西浦)だ。先週いっぱいに追われた分、今週はラスト重点の追い切りでタイムは4ハロン54秒2-12秒3だったが、動きはパワフル。併走馬よりも前に出ようという気迫も感じられた。「息遣いだけではなく、動きも良くなっている」と西浦師。史上最多G1・10勝目へ、視界は良好だ。
坂路を併せ馬で追い切るホッコータルマエ(手前)
昨年の覇者ホッコータルマエが、最終追い切りで昨年以上の動きを見せた。2日の時点で単独のS評価。当然、追い切りチャンピオンはこの馬だ。
力のいるコンディションだった朝8時半の栗東坂路。先導役のブルドッグボスがペースを上げたのに呼応し、幸騎手が軽く気合をつけると、顔を左右に向けて走っていたタルマエがピタリと前を向く。調教駆けするパートナーに並びかけ、半馬身前に出たところがゴール板だった。
動きを確認した西浦師がうなずく。「先週にめっきりはっきり(いっぱいに)追ったことによって、気合乗りが全然違う」。その先週は不良馬場の中で、ブルドッグボスと併走し4ハロン51秒6-37秒9-24秒9-12秒8(併入)のスーパーラップをマークした。2週続けて追い切りに騎乗した幸は「もともと使って良くなるタイプだが、今回も間違いなく前走よりいい状態」と言い切った。
昨年はJBCクラシック4着から巻き返しての勝利だったが、状況は厳しかった。ドバイでストレス性の腸炎を発症し、現地で入院したためJBCクラシックが7カ月ぶりの実戦。そこからのたたき2戦目で、良化途上の感は否めなかった。それでもチャンピオンズCを勝ったあたりが、この馬の底力だろう。その点、今年はドバイ遠征後に帝王賞を勝っており「JBCクラシックへ向かう過程が今年の方が良かった」と幸騎手は言う。その分「去年よりいい状態」でチャンピオンズCを迎えられる。
そもそも実績では今回のメンバーでも群を抜いた存在。そんな馬が好調でレースを迎えるだけに「負けられない気持ち」と鞍上は言葉に力を込める。ライバルのコパノリッキーや新星のノンコノユメを力でねじ伏せるか。【岡本光男】
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