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リアファル秀逸、しっかり駆けた51秒6/菊花賞

2015/10/22 13:35 投稿

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<菊花賞:追い切り>

 菊花賞(G1、芝3000メートル、25日=京都)の追い切りチャンピオンは、リアファル(牡、音無)だ。21日、栗東坂路で調教駆けするブラックスピネル(2歳500万)と併走し、ゴール前の苦しい場面でもうひと伸び。4ハロン51秒6の好時計をマークし併入した。状態がいいからこそできる動きだった。完勝した前哨戦の神戸新聞杯より、さらに状態は上向いている。

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ブラックスピネル(左)と併せ馬で追い切り力強い動きを見せたリアファル

 夜明けの坂路で行われた併走追い。この日のリアファルの相手は、来年のクラシックを狙うブラックスピネルだった。ラスト1ハロン、体重が軽い松若騎手が乗った併走パートナーが馬なりのまま加速を続ける。10キロ近く重いルメールが、手綱を押して食らいつく。最後には前へ出るような勢いでゴールへ飛び込んだ。時計がかかり出した馬場での4ハロン51秒6-12秒9は秀逸。「とても動きは良かった。コンディションはいい」。背中から降りた名手は高く評価した。

 追い切りで最もタフなのは、言うまでもなくゴール前だ。ここでしっかりと負荷をかけられた。「重い馬場できっちりと走った。先週、今週とうまく調教ができた。神戸新聞杯時よりも上積みはある」と音無師は満足げだった。このように、苦しい場面でもうひと伸びできるのは状態がいいからこそ。菊花賞の追い切りチャンピオンに認定だ。

 能力の高い馬が、これだけ中身の濃い調教をしようと思えば、それなりの馬と併走する必要があるが、現在10頭のオープン馬を抱える音無厩舎だけに相手には事欠かない。先週はアイルランドTを勝ったヒストリカル(古馬オープン)と併走して半馬身先着し、神戸新聞杯前は、ダートで頂点を狙う“調教横綱”ダノンリバティ(古馬オープン)と併入。レースのたびに追い切りで厳しく鍛えられてきた。ダートで戦ってきた春も、同じような状況だった。ルメール騎手が「とてもパワフルでスタミナがある」と話すのも、積み重ねの成果だろう。

 今回は距離や相手関係など未知な部分が多い。「その点は心配」と師はいうが、状態面に関してはいっさい不安はない。全馬にとって未知の距離3000メートルを戦う上では、大きなアドバンテージだ。【岡本光男】

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