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ブランボヌール5馬身ちぎった/函館2歳S

2015/07/23 14:21 投稿

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<函館2歳S:追い切り>
 
 世代最初の重賞、函館2歳S(G3、芝1200メートル、26日)に向けた追い切りが22日、函館競馬場で行われ、ディープインパクト産駒ブランボヌール(牝、中竹)が、万全をアピールした。ウッドコースでブリヤン(3歳未勝利)と併せ、馬なりのまま5馬身ぶっちぎり。産駒6世代目にしてJRA全10場重賞制覇に王手をかける父に、同レース産駒初出走で一発回答で応えてみせる。

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ブランボヌールは函館ウッドコースで追い切られ、余裕の手応えで併走馬を突き放す

 ブランボヌールが躍動した。追い切りはウッドコースでブリヤンを5馬身先行させスタート。小柄な牝馬だが気迫の走りで3角で馬体を併せるとじりじりとプレッシャーをかける。直線では強めに追われる相手を尻目に、軽く促しただけで一気に5馬身突き抜けた。時計は5ハロン68秒5、ラスト1ハロン13秒0だったが、数字以上に強烈デモだった。中竹和也師(50)は「馬なりだったが、満足いく動き。順調ですね」と納得の笑顔を見せた。
 
 競馬界の七不思議に終止符を打ち、新たな時代を告げる。父ディープインパクトは産駒6世代目にしてG1・25勝(うち障害1勝)を挙げる怪物サイアーだが、同レースに産駒を送るのは意外にもこれが初めて。トレーナーも「えっ? そうなの」と驚くが、VならJRA全10場重賞制覇となり、サンデーサイレンスと並ぶ最速での達成とまた1つ勲章が加わる。
 
 新馬勝ちが、父の大記録を後押しするだけの好内容だった。スタートダッシュこそつかなかったものの、好位4番手を追走し、直線では馬群を割ってメジェルダとのたたき合いを首差制した。2歳離れした強心臓に、師も「根性がある。厩舎で普段は寝ているくらい。メンタル面では注文がない」と絶賛する。
 
 母は同じく函館で新馬勝ちして挑戦したが、6着に敗れた。函館リーディングトップ(19勝)をひた走る岩田康誠騎手(41)を背に母の雪辱も期す。トレーナーは「母と違いどっしりしている」。孝行娘が“両親”に記録ずくめの勝利を届ける。【松末守司】

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