韓国で内枠有利の理由は？

「明日出走エスメラルディーナ、内枠も歓迎だ」

　明日７日、エスメラルディーナ（牝４、斎藤）がＪＲＡ所属馬として初めて韓国競馬のレースに出走します。

　ソウル競馬場の第９レース、トゥクソム杯（Ｇ３、ダート１４００メートル）。午後４時５５分発走予定になってます。

　出国前検疫で栗東トレセンに滞在しているときから鈴木助手といろいろ情報交換をしてきましたが、正直なところ、出発前は不安そうな感じでした。

　栗東から陸路で博多へ行き、博多から船舶で釜山へ、釜山からソウルまでまた陸路での輸送という馬にとって未知の体験、過酷な条件。

　ただ、向こうについてからの調整がうまくいっているようで、枠順が決まってから電話で話したら、声は非常に明るくてビックリしました。

　－追い切りの動きはどうでしたか？

　「藤井勘一郎騎手が乗って木曜にコース（ソウル競馬場のダート）で追い切ったんだけど、いい動きだったよ。主催者の関係者がその時計を計っていたみたいで、トラックレコードが出たって驚かれたんだ」

　－輸送はどうでしたか？

　「３０時間程度を予定してましたが、栗東からトータルで結局２７時間ですね。馬運車から降りてきたときはさびしく見えたんだけど、こっちへ到着してからはしっかり食べていて、今は見違えるようにいい状態になっています」

　－枠順については？

　「最初は包まれるのが嫌かなと思ってたんだけど、韓国の人たちはみんな内枠を欲しがっていたんだ。なぜかと思ったら、こちらのルールではスタートしてからの１００メートルがステッキ禁止。騎手は出ムチも肩ムチも入れることができない。それから最初の１００メートルは真っすぐ走らせないといけないルール。基本的に内枠が有利みたいなので、いい枠に入ったと思っています」

　－日曜日、日本では安田記念ですが、トゥクソム杯エスメラルディーナの走りも期待してます

　「ありがとうございます。先生（斎藤師）も木曜にこちらへ来て、馬を見てくれています。無事にここまできているし、いいレースをしてくれると思ってます」

　ということで…、明日はエスメラルディーナを気持ちよく応援するためにも、東京のメーン、安田記念をビシッと当てておきたいところです。

　土曜は散々な予想が続いてしまいましたが、日曜はいい日にしたい。◎ダノンシャークの秋春マイルＧ１連覇を、岩田ジョッキー、お願いします。【木南友輔】

トゥクソム杯の行われるソウル競馬場（写真は１４年８月に撮影）

ソウル競馬場の１、２コーナー。写真手前がゴール地点

立派なスタンドのソウル競馬場