2月18日(木)、21:00~22:30『巌流島チャンネル』にて「公開・演出会議」生放送
毎月、第1、第3木曜日21:00~22:30までnico生で生放送している『巌流島チャンネル』の『激論! 巌流島魂』。#6の次回の放送は、2月18日(木)21:00~22:30までですが、今回のテーマはズバリ「公開・演出会議」をお届けします。この演出会議はどういうものかというと、もちろん大会当日のイベント演出も含みますが、一番やりたいことはテレビ局が格闘技イベントの前に必ず行っている「演出会議」を公開で行い、皆さんにもぜひ参加してもらおうというわけです。
これはどういうことかというと、フジテレビやTBSなどのテレビ局の例で説明してみましょう。テレビ局では格闘技イベントが開かれる前に、必ず「演出会議」というものを開きます。そこで行われることは、試合ごとにファンが見やすいように「目線」をつけることです。簡単に言えば、試合前に流れる「煽りVTR」を作る作業と言ってもいいでしょう。
「煽りVTR」を作るには、目線をつけることが重要です。その試合ごとのテーマですね。これをキャッチフレーズにして言葉で表現することが重要な作業なのです。以前、テレ朝で放送した小川直也vs橋本真也の試合に「負けたら、即引退!」というキャッチフレーズが付けられていましたが、その試合の意味やテーマを一言で表現することで、その試合の注目度が変わってくるのです。
その試合のキャッチフレーズをつける前にやることが、選手一人一人にキャッチフレーズをつけることです。つまりA選手のキャッチフレーズがあり、B選手のキャッチフレーズがあり、その試合ごとのテーマを表すキャッチフレーズを作る。それをすることで、全く知識も興味のない人にも、試合がグッと身近になっていくのです。それが「目線を付ける」ということです。これはプロレス、格闘技の専売特許のような手法ですが、最近は世界陸上やワールドカップのような国際大会では、当たり前のように使われるようになっていますね。
選手のキャッチフレーズをつけるポイントは、いくつかあります。
1. 世界チャンピオンなどの肩書を重視⇒「フォータイム・チャンピオン」アーネスト・ホースト。
2. 地域を重視⇒「サモアの怪人」マーク・ハント。
3. 動物で表す⇒「南海の黒豹」レイ・セフォー。
4. 必殺技を重視⇒「フライング・ジェントルマン」レミー・ボンヤスキー。
こんな感じでキャッチフレーズをつけることで、全く知らない外国人選手も途端に身近な人となり、記憶され、試合に興味が湧いてくるのです。
このキャッチフレーズひとつで、ファンの印象も大きく変わってきます。例えば、フジテレビでは曙太郎に「第64代横綱」というキャッチフレーズを付けていました。これはとてもうまい。「横綱」という誰もが分かる強さのバロメーター。しかも、それを「元横綱」と表現したら、「昔は強かったけど、今はダメそうだな」というネガティブな印象を与えてしまいます。「歴代最強横綱」とか「怪物横綱」みたいな、曖昧なごまかし方もピンときません。そこに「第64代」とつけたことで、嘘もないし、現役感が漂ってくるのです。
また、キャッチフレーズは時間とともに変えていくこともあります。例えば、ジェロム・レ・バンナが一度もK-1でチャンピオンになれず、応援したい時は「無冠の帝王」というキャッチフレーズを付けて、強さと悲願の思いを表していました。しかし、毎回「無冠の帝王」と言い続けると、「毎回勝てないダメなやつ」という印象も付いてきます。そういう時は「バトル・サイボーグ」というキャッチフレーズに変えたりしていたのです。面白いでしよ?
このように、「A選手のキャッチフレーズ」「B選手のキャッチフレーズ」⇒「試合のテーマ」を付けることが、テレビ局の演出会議なのです。その演出会議を今度のnico生『激論! 巌流島魂』で公開でやってしまおうというのが、2月18日(木)の#6。ぜひ、皆さんにも一人ずつ選手のキャッチフレーズと、試合のテーマを考えていただき、事前のtwitterでの投稿(#巌流島をつけてツイートしてください)、当日のnico生での書き込んでください。
2月18日(木)までには、残りのカードも全て発表したいと考えています。皆様のご参加を、
お待ちしております!!
例)ビターリ・クラット vs アンドレイ・ジダ⇒ビターリのキャッチフレーズ、ジダのキャッチ
nico生『激論! 巌流島魂』#6情報
日時◎2月18日(木)、21:00~22:30
出演予定者◎MC・タケト(吉本タレント)、如月音流(ニューハーフ・タレント)、谷川貞治(巌流島)。ゲスト・伊東雅司(フジテレビ『SRS』放送作家)、ターザン山本(平成の定義王)
『STARTING OVER 公開検証3』のチケット、好評発売中です。