格闘技関連はちょいと弱いのが玉に瑕、事情通Zがプロレス業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるコーナー「プロレス 点と線」。ついにベールを脱いだ日本の大晦日格闘技イベント『RIZIN』の記者会見について!(聞き手/ジャン斉藤)




――榊原信行氏の大晦日格闘技イベント『RIZIN』の発表記者会見が行なわれましたけど、いろいろな意味で凄かったですね。いきなりロシアのプーチン大統領の誕生日を祝い出すヒョードルとか(笑)。

事情通Z 私も会見があった六本木現地にいましたけど、ライブ中継の冒頭は音声が流れなかったみたいですね。

――そうなんですよ。音声がやっと流れたと思ったら、しばらくハウリングしてて。なんだかズンドコの太鼓に聞こえてきましたねぇ。

Z 格闘技方面でこういう大規模な会見は久しぶりですよね。マスコミは100名を超えていたそうですし。ただ、記者会見以前、大晦日の話題になるたびに斉藤さんが言っていた「榊原さんがフジテレビと再び手を組むことは大注目だけど、イベントやカードは良くも悪くもなんの期待もしていない」という意味がわかりましたよ。地上波の復活は嬉しいけど、イベントはこういう方向なのかあ……という反応は多かったので。

――新生PRIDEとして期待すると微妙だけど、新生『Dynamite!!』だとしっくりくるんですよね。でも、榊原さんがフジテレビと再タッグって凄い衝撃ですよ。だって反社会勢力との関与を疑われて退場させられた人物ですよ? それが大晦日ゴールデンタイムの注目枠をまた任せられるわけですからね。

 だから実際にこうして会見で発表されるまで信じられなかったところはありますね。

――とんでもないドラマですよね。榊原さんが会見場に姿を現した瞬間って、NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』だったらスガシカオの歌声が流れだすところですよ(笑)。

 「また、大晦日に、戻って、きた」というナレーションつきで(笑)。まず今回の会見を振り返りたいんですけど、記者会見開催は先週金曜深夜にリリースされましたよね。金曜深夜のリリースはけっこう異例です。

――それは毎週月曜日発売、憎っくき『週刊現代』の締め切りに間に合わせないようにしたんでしょう。

 あっ、そうだったんですか?

――いや、ウソです(笑)。

Z 真実味のあるウソはつかない!(笑)。イベント名もいろいろと噂が出てましたよね。最初は『SAMURAI』。

――次に『Z』、『天』の噂が流れて、最終的に『RIZIN』に決まった。『SAMURAI』は和のイメー
ジとしてありがちだけど、なんだか『天』や『RIZIN』って終末論を唱える新興宗教にブラッシュアップされてる感はありますよね。

このインタビューの続きと、榊原信行、石川雄規、アニマル浜口物語、スコット・コーカー、プロレス点と線、金原弘光、中井祐樹日記、笹原圭一書評などの記事がまとめて読める「詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar901262